2026/03/15

バングラデシュは意外とよかった(その5 シュンドルボン国立公園)

(5日目)

この日は、クルナの宿から50キロほど南下したところにあるモングラ港から、船に乗り、シュンドルボン国立公園を終日クルージングします。

世界最大のマングローブの天然林はユネスコ自然遺産に登録されています。

モングラに向けて出発

交差点のオブジェが雰囲気を盛り上げます。この地はマングローブでの養殖が主産業のひとつ。そしてトラは、このマングローブ林に生息している絶滅危惧種のベンガルトラ。

モングラに近づくと、エビの養殖池が広がります。やがて、モングラ港。

この港は、チッタゴンに次ぐ大きな港で、ジュートや皮、タバコ、冷凍の魚介類やえびなどの輸出品、小麦やセメント、石炭、パルプなどの輸入品が行き交うほか、輸入したLPGのタンクもあり、ボンベを積んだ車が列をなしています。





長い、退屈な「クルージング」

クルーズ船に乗り込みます。2階にデッキがあり冷暖房完備のクルーズ船をイメージしていた私が愚かでした。一応屋根はあるのですが、数人乗れるだけの小舟、さほど観光客はいないみたいで、乗客は我々だけのチャーターです。


それはそれで風情があって良いのですが、船足の遅いこと遅いこと、加えて下流に向かうのに満ち潮、帰りは引き潮で、遅いことおびただしい。途中、おやつなんかを出してくれましたが、30キロほどの距離を3時間、ひたすら水面と陸地に広がる緑の森を眺めていました。
途中、魚がはねたり、浅いところでは鰻が泳いでいたり、豊かな自然を感じさせます。


やっと、エコロジーパーク、harbaria eco ツーリストセンターに到着しました。
小舟が泊まっていて、一応ヤシの実を売っていましたが、めったに客が来るわけなく、また積極的に売る風もなく、多分この中で生活している?



マングローブ林の中をちょっとだけ散歩

野生生物保護センター(Wild Team Conserbation Biology Centre)という看板と、事務所があり、おサルがお出迎え。ここから、銃を持った男性が同行します。野生動物保護のレンジャーではなく、万一トラがでたときに対応するためのガードマンだそうです。リアルに危険?単なる演出?
いえ、実際、6-8月は虎の子育てシーズンなので危険につき閉鎖されているとのことです。
マングローブ保護のためにしつらえてある、遊歩道を進みます。






上の右は、蜂の巣。黒く見えるのはビッシリたかっている蜂のようです。本気出したらトラより恐ろしいかも。
実際のところは、やはり怖いのはベンガルトラで、インドに近い所でハチミツ取りの人など多いときは4,50人襲われるのだそうです。

下の写真は、トラの足跡。右は、別の場所に展示されていたものです。

ここの散策は1時間もしないうちにあっけなく終了、少し上流に戻って、karamjalエコロジーパークに到着、上陸前に、船の上で昼食をとりました。いちおうクルーズ船ですもんね。魚が美味しかった。Paosha ? 名前をきいたのですが、忘れました。



ここでは鹿がお出迎え、この川にはワニが生息しているそうですが、お出迎えはなく、飼育ケージにて対面をはたしました。右は、Harbaria Eco Tourist Centerに展示されていたワニの卵、ちょうどニワトリの卵くらいの大きさです。食べさせてはくれませんでした。(先に示した、トラの足跡もここで展示)
ここでも遊歩道を歩きましたが、先のより、倍くらい長く、また、他の観光客も十数人いました。なぜか、ここではガードはつかず、人が多いから安全?




これは、いずれもケージの中です。鹿の模様が美しい。

帰り道も3時間ほどかかりましたが、のんびり旅になれたせいか、途中漁村風景など眺めながら、ゆったりした気分で帰りました。途中の夕陽がきれいでした。



夜は、クルナに連泊、翌日は6日目、世界遺産のバゲルハットに行きます。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

バングラデシュは意外とよかった(その4 ゴヴィンダ寺院など)

(4日目)

この日は、日曜日。3月12日の総選挙をはさんで4連休だったのですが、この日から平常に戻ります。(この国は、信教の自由は認めながらも国教をイスラム教としており、週末の休日は金曜日、土曜日となっています。)

予定では、少し早起きして、ガンジス川の日の出を見た後、260キロほど南下したところにあるクルナを目指します。途中、プティアで、ゴビンダ寺院、コパーラ寺院を見学することになっています。

ガンジスの日の出

大河、ガンジス川

ガンジス川はヒマラヤ山脈の南端に端を発するバギーラティー川を源流とし、いくつかの河川と合流、途中ガンガーと名を変え、インドを走り抜け、バングラデシュでメグナ川と合流、いくつかの分流により広大な三角州を作りベンガル湾に流れ込みます。

長さは約2525km、流域面積は約173万km²、ちなみに本州の長さは約1,500㎞、日本の面積は北方領土も含め37.8万㎡、様々な恵みをもたらす一方、暴れると猛威を振るってきたこの川、紀元前10世紀ごろ、アーリヤ人のガンジス川流域への移住が行われて以来古代文明を育て、ヒンドゥー教、仏教を生み出しています。

そしてこの川の分流最大の、いわば本流ともいうべきが、これから見に行くパッドマ川で、ベンガル湾に近いデルタ地帯が、明日行くシュンドルボンです。

早朝の散歩で日の出遥拝

早朝日の出前、肌寒いなか、徒歩15分ほど歩いていくとそこは、川岸。朝霧がありますが、天気は良さそう。

ヒンドゥー教では聖なる川と崇められる一方で、未処理の生活排水や工業廃水、遺体の流出など水質汚染が深刻で、ガンジス川=超汚い川というイメージですが、このあたりになると、そういう悪い面影はありません。堤防を散策していると、清々しい。
陽が登る頃、漁師たちの小舟が沖に漕ぎ出していきます。ガイドさんいわく、あそこに河イルカ、このあたりガンジスカワイルカがいるはずですが、私には見えませんでした。


ガンジス川(パッドマ川)は、よく氾濫します。左の写真ですが、何かと思ったら、土嚢のための袋。
このあたりのヤギさんたち、洋服を着せてもらっています。このあたり冷涼、時には寒くなります。

朝市

ホテルをでて、まず朝市見学。みんな夫々の出荷物をすこしづつ運び込み、道路一面に広げます。村の市場という感じで、多分、売る人も買う人も顔見知りどうし、のんびりしたものです。



プティア(Puthia)

1時間近く東に行くと、プティア。ここには、池の周りにいくつかのヒンドゥー寺院があります。

シバ寺院

まず、Shiva Temple、入口にある説明書きには「Bara(=Large) Shiva Temple」とあるだけで、特定の名前はないようです。そこにはシバを祀っているのは一つだけで、ザ・ お寺っといったことでしょうか。1823年に建てられた北インド式パンチャ・ラトナ型のヒンドゥー寺院ということです。




真っ赤な衣装が背景とよくマッチしていました。


ゴパーラ、小ゴビンダ、アニク

良く手入れされた庭に、ゴパーラ、小ゴビンダ、アニクが建ってています。
左の写真がゴパーラ寺院、右の写真、左がアニク寺院、右が小ゴビンダ寺院、テラコッタが見事です。
ゴビンダ寺院は、ヒンドゥー寺院ですがイスラーム建築の影響を受け、正方形を基本とした 幾何学的プランの上に、アーチやドームの構造を用いているのが特徴だそうです。




ゴパーラは上に登れるようになっていて、そこから庭を一望できます。



その隣に廃墟がありますが、立派な建物だったようです。どうしてこの国、絵になる廃墟が多い?
昔の遺物をいちいち復元していたらキリがないし、ということですか。断捨離の極意、それも見識ですね。



ラジパリ(Puthia Rajbari / プティア宮殿)

ラジパリは、1895年に建てられたラジャ(王)の宮殿で、博物館として公開されています




ここから池越しに、一連の建物が遠望できます。右は、行きませんでしたが、Google Lensによるとドールマンディールという1778年に建てられたイスラムの寺院だそうです。




大ゴビンダ


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左の写真の左下、これは模様ではなく私の指です。







クルナへ

プティアから、250キロほど南下、今夜の宿、クルナに向かいます。途中、昼食をはさんで8時間の行程、沿道の景色を楽しむことにします。

名車の数々

大小の道路をオトなど小さな車が沢山走っています。車線無視、三重追い越し朝飯前、必要なら逆走も厭わない、日暮れてもライトなかなか付けない、大変バイタリティーのある生活の主役です。





ロンドンの写真ではありません。元イギリス領でしたが、まさかその頃の車が現役?
右は、自動車メーカー? パーツを集めてなんでも作っちゃいます、直しちゃいます。
 


 

農村風景

左は建築中の家。右に並べてあるもの、何か良さげに見えますが、何でしょう。至るところでみかけました、焚付にするもので、牛さんに作っていただきます。


バナナの葉? 何にするんでしょうか、燃料? 
ダッカ出発以来、丸太を並べている店をよく見かけました。小さいものは燃料、大きいものは建築材、家具材にするようです。あいにく、製材の課程を見ることはできませんでしがが、流石に機械でしょうね。
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スウィーツ

途中、昼食休憩した時、近所のお菓子屋さんを覗いてみました。いくつか買って、デザートに食べましたが、どれもこれもド甘。


原子力発電所

パッドマ川にまたがるラロン・シャー・ブリッジ(旧パクシー橋)、全長1786mで、入口の日本のODAで作られたことを示す看板がありました。

右の写真で遠くに見えるのは原子力発電所、この国の電力は天然ガス43%、石炭27%、重油20%、輸入電力4%、その他太陽光、経由、水力、風力などで6%、新興国の例にもれず、急激な経済成長に伴い電力不足に悩んでいるようです。
この発電所は、ロシア製で2026年3月からテスト送電を開始予定の期待の星です。



ホテルに入ったのは、19時近くになっていました。それにしても、運転手さん、タフです。


明日は、シュンドルボン国立公園見物、一日船の上。運転手さん、ゆっくり休んでいてください。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。