2026/10/08

カザフ/キルギス/タジキの3スタン旅(その6 タジキスタン/ドゥシャンベの街、大自然)

(6日目)

カザフスタンのアルマトイ、キルギスのビシュケクと巡ってきて、この日の午後、タジキスタンの首都ドゥシャンベに行きます。

ビシュケクのマナス空港14:20発のサモンエアSZ218 便に乗り、14:40にドゥシャンベ空港に到着、この便は日曜日しか運行サれていないので、全体の旅程もこれにあわせて組んでいます。

キルギスの時差は日本マイナス3時間、タジキスタンはマイナス4時間ですからここで時差が1時間遅れます。タジキスタンでは、到着のその日には宿周辺を散策、7日目は終日イスカンダルクル湖を見物、8日目の午前中は市内見物、午後にヒッサール要塞を見物して、夕刻、カザフスタンの首都、アスタナに発つという行程です。

タジキスタンという国

タジキスタン共和国は、中央アジアにある旧ソ連の内陸国で、パミール高原の麓に位置していて、地図で言うとm並みにアフガニスタン、東に中国、北にキルギス、西にウズベキスタンの接しています。首都はドゥシャンベ、共和制で面積は14万平方キロと中央アジアでは最小、その90%以上が山岳地帯となっています。1千1百万の人が住んでいますがタジク系が85%、ウズベク系が12%、キルギス系が1%、ロシア系が0.5%という構成で、公用語はペルシャ語系統のタジク語ですが共通語はロシア語となっています。宗教はほとんどがイスラム教スンニ派、パミール地方はシーア派の一派イスマイル派となっています。

通貨はソモニ、主要産業は農業(綿花)、アルミニウム生産、水力発電、出稼ぎによる送金に支えられており、2025年のひとりあたりGDPは購買力平価ベースで1千600ドルとなっています。

ここで、歴訪した3カ国の比較を揚げておきます。随分違いますね。

 

カザフスタン

キルギス

タジキスタン

面積

272万5千㎡

19万8千㎡

14万3千㎡

人口

2080万人

730万人

1080万人

民族

カザフ系71%、ロシア系15%、ウズベク系3%

キルギス系78%、ウズベク系14%、ロシア系4%

タジク系84%、ウズベク系12%、キルギス系1%

宗教

イスラム69%、キリスト17%ほか

主にイスラム教スンニ派

主にイスラム教スンニ派、一部シーア派

産業

石油・天然ガス、鉱業、農業

農業・畜産業、鉱業(金採掘)

農業(綿花)、アルミニウム生産、水力発電

一人当たりGDP

1万5千ドル

2千5百ドル

1千6百ドル

外務省データによる いずれも2025年現在 (ついでながら、外務省ではこれらの国は欧州に分類、役所の組織の関係でしょう。)

キルギスの空港は絶賛工事中

キルギスのマナス空港は便が少ないのに無駄に広い。それなのにレストランがなくコンビニでカップ麺買ったが、あまりにもまずい。3カ国のうちここだけラウンジがあることに気づきもったいないけれど半分捨てたんですが、あとで後悔。ラウンジの矢印はあるけどそこから先は工事中、聞いたらクローズだと。搭乗前にトイレを済ませようかと思ったが、附近にはなく反対の端まで5分くらい歩かされる、これ以上改修してどんな野望を持っている?今度訪れたら大空港に変身?

現地通貨入手に苦慮

無事到着しましたが、到着のドゥシャンベ空港では両替できず。円はもちろん余っていた隣国キルギスソムも受け付けず、扱っているのはドルとユーロのみ。キルギスソムの両替はカザフスタンで行うこととしても、あまりクレジットカードがつかえなさそうなので、なんとか手に入れたい。

それからちょっとしたトラブル、空港では宿の人が迎えに来てくれる段取りだったのですが、それが待ってもこない、他のホテルの人が親切に連絡してくれて、やや遅れてホテルのオーナー運転の車に乗り込み、さほど遠くない宿に到着、こじんまりしていてちょっとカッコ良いホテルでしょ? 無事チェックイン。

ここでの支払いはUSドル現金。あ、この国、自国通貨はあまり信用されていないんだ。物価上昇率は4%位でさほど高くないのですが、途上国でよくある話です。


荷物を置いて近所を徘徊。両替商などなさそう、大ホテルならと思い、近所のヒルトンホテルで聞くも両替できず、銀行ならキルギスソムも替えてくれるとのことですが、あいにく日曜日なので閉まっています。教えられて銀行の24時間営業の場所があるとのことで行ったらなんのことぁないATM、 しかもなぜかダメ。現金切れ? 最終的には宿の人に聞いて、そばの銀行ATMで200ソモニをキャッシングすることが出来ました。

お金がないと、不安ですもんね。

イスカンダルクル湖

ドゥシャンベの北130キロの遠く離れた標高2195mの場所にある高山湖、イスカンダルとはアレクサンドロス大王のことで、「クル」は湖という意味です。一番深いところが74m、周囲をファン山脈の4000mを超す山々に囲まれた場所にあります。
周囲の山からの鉱物が溶け出しているために生物がほとんど住まないそうで、そのためもあって透明度が高くなっています。

ここに行くため、「ドゥシャンベ発、イスカンダルクル湖&ファン山脈1日ツアー」に申し込んであります。カザフスタンでの「チャリン渓谷」ツアーが早朝から夜まで何箇所も行くのに6千円弱だったのにここのは3万円、物価の安い国の筈なのに、不当に高いような気がして迷ったのですが他に手段はない、申し込みました。朝、8:30に迎えがきたのですが、他に申し込んでいた人が、入国ビザの関係でキャンセルになったとかで、私専用にツアーになっていました。
よく考えてみれば、チャリン渓谷が大型バスでの運行なので格安だったわけで、この辺のツアーの値段は皆こんなもの、独り占めですから、むしろ安いと言うべきでした。

道はよく整備されています。少し進むと山がみえてきて急速に郊外モード。


途中ドライブインでのトイレ休憩をはさみ、どんどん進むと山道になってきます。山肌に少しあったは緑は、全くなくなってきます。

舗装されたハイウェーが走っているのですが、途中工事中の場所があり、脇道にそれ村の中を走っていきます。村の中には緑がありますが、周辺は荒涼とした風景です。

草木の生えない、岩肌が剥き出しの山々の間を進んでいくと、やがて遠くに湖が見えてきます。

3時間以上走って、11時30分頃にようやく到着、観光シーズンがおわりかかっているためか、湖畔にはほとんど人がおらず、波もなく静かな佇まいをみせています。聞いていた話に違わずエメラルドグリーンで透明度が高い。木の切り株を金色に着色したタコがお出迎え、あまり雰囲気壊さないで欲しいものです。





少し休んで景色を眺めたあと、近くに滝があるというので、小径を30分ほどハイキング。さほどアップダウンはないのですが、岩場があったので疲れました。
「イスカンダルクル滝」、別名「ファン・ナイアガラ(Fann Niagara)」、よぶのだそうです。どこがナイアガラなんだか責任持てませんが、轟音をひびかせていて、ダブルレインボーがみられました。


長い時間をかけてやってきたのにあっけないですが、目的地はここのみ。引き返します。
道路横を清流が流れます。日本じゃ珍しくありませんが、赤土の中を流れている点が違うところ。途中、洗車サービスがありました。川の水利用してうまい商売です。




帰り道も、工事迂回なんかもあって、結構時間がかかりました。途中の景色を楽しむことが出来るので寄り道、迂回、大歓迎ですが。

ドゥシャンベ市内の建物たち

市街地には16時過ぎに戻ってきました。ホテルまで送ってもらう予定でしたが、途中のルダキ公園周辺で下ろしてしてもらいました。
このあたり、政府関係の施設も沢山あって、夫々の建物がユニークで面白い。

左は、ナヴルーズ宮殿。入口にポスターみたいなものがあったりしてホントに宮殿? でも建物には確かにそう書かれていました。
右は、州政府の事務所とのこと。大きな道路の突き当りにあって存在感があります。



左は橋の両脇の装飾、右およびその下2枚はハッジ・ヤコブ・モスクです。






左はイスティクロル独立記念塔。2022年につくられたもので、下部が30メートルは国家独立30周年に、上部91メートルは旧ソビエト連邦からの独立を果たした1991年(91年)にちなんでいます。右は国立劇場、2026年にできたばかりだそうです。


左はタジク大学、右は保健庁のようです。



左のツウィンビルはただのオフィルビス、右は検察庁のようです。

左は、国会議事堂、中国の援助で2024年に新築なったそうです。右はその隣りにある、旧議事堂です。


左は通信庁などの官庁ビルで、大統領の写真が映し出されています。
右は友情広場にたっているイスモイル・ソモニ記念碑。



左はルダキ公園内、右はイスモイル・ソモニ記念碑(横から見たところ)




左は国立図書館、右の夕陽をバックにそびえているのは独立記念碑。


左は、独立記念碑(モヌメント・ネザヴィシモスチ)、右の建物を目指していきます。


傍に行って、写真を取ろうとしたら、なぜか追い払われました。国家宮殿(大統領府)のようです。

ルダキ公園は夕方なのに賑わっていました。右はフラグシュトク、国旗掲揚台で、世界屈指の高さ(165メートル)を誇るのだそうです。

ドゥシャンベ1駅

暗くなりましたが、ルダキ公園からドゥシャンベ1駅までバスで1本で行けるようなので、行ってきました。
沢山列車がでているようですが、行ったときには人影がありませんでした。

改札の中に入ると叱られそうなので、こわごわ急いでとったものです。何か列車って言うと心が騒ぐんですよね。行先を確かめたかったのですが、多分、国境を越えてウズベキスタンかなんかに行くんでしょう。


ショッピングモールとメフルゴンバザール

ルダキ公園のそばに、ドゥシャンベモールという大きなショッピングモールがあったのでのぞいてみました。中に大型スーパーがあったので、見物。


(左)売られているのは紛うことなき巻きずしです。
(右)この国、ほとんどがイスラム教徒なんですが。

この壮大なたてもの、とても「市場」というイメージにはあいません。このあたりの「バザール」ってのは、シルクロード時代からの伝統をひいて格がたかいのかもしれません。

魚は干し魚しかありませんが、それ以外は、食肉から野菜まで、何でも売られています。冷蔵施設もあって、衛生的に見えます。

お茶の種類がたくさん。





ヒッサール要塞

8日目は18時30分発のサモンエア便でカザフスタンの首都、アスタナに移動するのですが、ほぼ1日あるので、午前中市内観光をしたあと、午後は30キロほど郊外にあるヒッサール要塞を訪れました。

かつてのブハラ・ハン国(知事)の住居跡で、タジク語で「城塞」を意味します。旧ソ連の抵抗運動・バスマチの戦争の時にはこの地域出身の代表的な指導者イブラヒム・ベックの根拠地となったため、ソ連の赤軍に破壊されました。現在残っているのが後に修復されたものだそうです。

さて、どうやって行くかです。ヒッサールの町までは公共交通機関も走っていそうですが、そこからまたタクシーを探す必要があります。AIに聞いたら、タクシーまたは配車アプリで行って、帰りは現地でタクシーを拾って帰ってくれば良いとのこと。有名観光地だからタクシーはいっぱいいるとのこと。

そういうことで、さほど遠方でもないので、YandexGoで車を手配していくことにしました。ここのYandexはクレジットカード決済できないので、ATMで現金を引き出しで、呼んだところ比較的すぐに見つかりました。

帰りの車ですが、観察したところではドゥシャンベ市内ではJuraが沢山走っている、ということは、YandexGoはあまり普及していいない、そう思い、現地で1時間ほど待ってもらうことにしました。行き帰りそれぞれ140ソモニ、待ち料金60ソモニ、合計340ソモニ、約6000円弱と、結構高く付きましたが、帰り手配しておいてよかった。現場は閑散、タクシーなどおらず、それに結構時間がかかってしまったので、手間取ったら空港であわてるところでした。

ということで、ヒッサール要塞。歴史の難しいことは解りませんが、のんびりとした気持ちのよい散策でした。

来るまで行くと、前方に見えてきます。入口で20ソモニ(350円くらい)を支払って入場。

小天気は快晴、高い丘に登ると、遠くまで見渡せます。


 

一旦ホテルに戻り、荷物を回収して、空港へ向かいました。16時30分到着、出発の2時間前ですから、遅れずにすみました。こじんまりした空港です。


今回の旅行も終盤にさしかかり、この日の夜、カザフスタンの首都、アスタナにはいり、1泊、その夜は夜行列車でアルマトイに移動、1泊してやり残した市内観光をしてから帰国という段取りです。

次回は9日目、アスタナです。



読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。