2026/01/01

ベトナム↔カンボジア陸路往復の旅(その6 メコン河ほとりのクラチェへ)

(6日目ー7日目)メコン河ほとりのクラチェに1泊します

ラナタキリ(バンルン)8:15 ー(Airbus)ー12:15クラチェ

今回の旅行のテーマのひとつはカンボジアの高地訪問で、ベトナムから移動してきたラタナキリ州バンルンから、同じくベトナムと国境を接するお隣のモンドルキリ州センモノロムに行くつもりでした。ところが、直行バスがみつからず、あっても1便とかなので、体力の乏しい後期高齢者としては安全重視で迂回することにしたものです。 ちなみに、Googleマップによりますと、バンルン ー センモノロム間が180キロ3時間なのに、バンルン ー クラチェは260キロ4時間半、クラチェ ー センモノロム間は210キロ3時間半と、随分遠回りになってしまいます。遠回りを楽しむのが旅ってもんですが。

それに、クラチェの名誉のために申し添えれば、メコン河沿いの自然豊かな街でフランス当地時代の建物も多く残り、カンボジアのユートピアなんていう人もいるほど好かれている街です。絶滅危惧種の河イルカが生息、保護されているのが売りです。

バスターミナルは貨物センターだった

今回乗るのは、エアバスという、どうも大手のようです。バスのターミナルに行ってみると、国内各地の路線図が貼られてあり、そこで流されている宣伝映画によるとクロネコのような自動仕分けシステムがあって、全国に荷物を配送しているようです。事務所にも仕訳店があり、また床の上には大きな荷物が所狭しと並べられていました。昔、国鉄時代に「チッキ」という小荷物託送サービスがありましたが、まさにこれ。ここではバスが鉄道の役割をはたしています。





バスは予想に反して快適

また貨物混載のミニバンだろうとおもっていたのですが、案内されたバスはリクライニングシート、ワイファイつきの豪華大型バス。しかも客はまばらでした。

途中、例によってトイレ休憩、横に停まっていたトラックの過積載ぶりが笑えました。うるさい交通規則で縛るより、経済発展が大事です。理解できます、後ろを走りたくないですが。休憩所には他所と同様トイレのほか売店、お土産店、食堂がありますが、ここではビュッフェ方式の食事も提供されていました。右の筒のようなもの、たくさん買っている人がいました。なんでしょうね、答はいずれのちほど。








次に停まったとき、誰も降りないので席にいたら、お前降りるんだろと促されました。そうか、クラチェ行かとおもっていたら、これプノンペンまでいくんだ。バスも立派なわけでした。

バイクカーをチャーターして半日観光

クラチェはクラチェ州の州都ですが、メコン川のほとりに位置する人口1万3千人ほど小さくてのどかな街です。
ホテルに行ったらまだ12時すぎなのにアーリーチェックインさせてくれました。部屋からの眺望もナイス。一つだけ文句をいわせてもらえば、301号室でしたが、イギリス式の3階、すなわち4階で、それも古く格調高い建物につき天井が高い。狭くて急な階段を荷物持って4階まであがるのホント大変でした。




ホテルのお姉さんの推薦でバイクカーを半日チャーター、おすすめコースが決まっているようで訪問地は、100 phillar pagoda, イルカ観察、sombok mountainと三カ所25ドル。




100 phillar pagoda

正式にはソーソー・モォイロイ寺院(Sarsar Mouy Rouy Temple)というようですが、ムォイロイとは100のことで地図にも100 phillar pagodaと載っています。実際には116本の柱のようで謙虚。そう思ったら、実はもともとは、16世紀にワニに飲み込まれて亡くなった王女の墓が祀られ、家来のかわりに木製の柱が100本たてたの元の姿、これがポルポトに破壊され、再建したのですが、当初と異なり石の柱116本になったものだそうです。














柱は石になっちゃいましたが、中の壁画は昔のままなのだそうです。

裏のほうに金網に囲まれた倉庫があり、覗いたら綺麗に色塗られた長い長ーいボートが。お祭りか何かの時に大勢で担いでメコン川に運び込んで浮かべるんですかね。ちなみに、2018年のニュースで「プノンペンで、179人の参加者が世界最長87.3メートルの木製のドラゴンボート(龍舟)をこぎ、ギネス世界記録に認定された」という記事がありました。(左の写真) ちょっと形が違うような気がしますが、もしかしたら、それをここで保管している? それともプノンペンの向こうを張って密かにもっと長いやつを隠し持っている?

沿道風景

バイクカーはトゥクトゥクと違って広くて視界も広く快適です。沿道には人々の生活が垣間見えます。(上右は、もしかしたらお葬式? 失礼しました。)








 


河イルカとご対面


カワイルカは、南米やインドなどアジアに生息しているのですが、揚子江河イルカは絶滅、同じメコン川でもラオスのは2022年に絶滅、その他も絶滅に危機に瀕しているようです。
ここクラチェでも、「イワラジイルカ」(カワゴンドウ)という種が、数十頭程度生息しているとのことで、保護活動兼観光ということで、カンピー村から見学ボートが出ています。

10ドル支払って、ボートで沖へいきます。このあたりメコン河は広い。




水の澄んでいる乾季がチャンスということで、期待がたかまります。沖に行くと先発のボートが停まっている、多分そのへんが一番深いところでポイントなのでしょう。じいっと目をこらしていると、十回くらいそれらしいものを見ることが出来ましたが、水族館のイルカのように人に寄ってきたりジャンプしてみせたりする訳はなく、好き勝手泳いでいます。見えるか見えないかでしたが、なんとかお会いすることが出来、来た甲斐があったというもの。





プノンソンボック寺院(sombok mountain)

高さ70メートルの小さな山上にあり、由緒言われはともかく、景色がよいのだそうです。70メートルって言いますから、チョロいと思いきや、長い階段が目前に。





やっとのおもいで登り切ると、さらにまた。上には上があります。





僧坊らしき小屋からお坊さん?が出入り、夕方なのでなにか集まりがあるのでしょう、色々持って集まってきます。





このあたり、やたらと子猫、それも出来立てと思しき子猫が何匹かうろついていますが、触りたい誘惑に負けず、反対側に行くと、また階段。上には上があり、さらに上が。階段の途中何箇所かに、ザ・昭和という感じの絵が。家族仲良くしましょうとか、お手伝いしましょうとか、仏を敬いましょうとか教えを諭しているようです。





子猫だけでなく猿も落ちていました。




やっとたどりついて70メートル制覇。のどかな田園風景が広がります。田んぼの景色って大好き、おコメの民族ですもん。





仏さまのご加護

本当に危機一髪、危ないところでした。一番上の階段を下りたあたりで、かわいい女の子に声をかけられました。ついていくとお父さんがカードをかざしています。スマホに挟んでいたカードを途中で落としていたんです。階段がきつくてスマホ持った腕を大きく振ったとき、遠心力で滑り飛んだのでしょう。1千リエルのお賽銭の御利益? 子供にお金渡すのも教育上憚られ、何回もお礼を言って去りました。あとで思ったのですが、女の子と社の前に行って賽銭として渡して祈ればよかった。後悔。

下山して、バイクカーのところに行ったのですが、運転手が待っている間付近を掃除していました。うーん、仏教国。

17時すぎに帰館。少し待っていると夕陽が。カンボジアがますます好きになるよい一日でした。




7日目、クラッチェ、朝の散歩

7日目は、モンドルキリ州センモノロムに移動するのですが、出発は14時。午前中タップリ時間があります。と言って、メコン川の中洲にあるコットロン島に行く時間はない、農園がひろがる素敵な場所らしいのですが、フェリーで10分かかるとのことで諦めました。

この街は、メコン川沿いの道と、国道73号線を中心に細長く広がっています。まず、バス乗り場を確認、狭い街ですから徒歩5分くらいの国道添いで簡単にみつかりました。周辺は、バイク屋さん、修理屋さんとなぜかオートバイ関係の店が多い、このあたりの産業は農業、水産業ですが、移動するにもものを運ぶにも何をするにもまずはオートバイなのでしょう。バイクは偉大です。ホンダに感謝。この地では子供も働き手、修理屋さんでは、子供が大人に教わって働いています。

少しメコン河下流方向に南下して行くとKratie Samaki Market。小さい町のわりには、賑わっています。おしゃべりしながら楽しそう。ただ、国道添いにもここにも意外に食べ物屋台がありません、あまり外食しない?





更に行くと、独立記念碑や、行政機関などが並ぶ一角がありますが、そのへんで川沿いの遊歩道、道路はおしまい。土の道になります。遠くに長い橋がみえるのですが、「カンボジア・中国メコン・クラチェ友好橋」のようです。2026年4月完成の予定ですがこれが出来ると、コットロン島にはバイクでいけるようになり、フェリーを経営していた地元民は失業し、政府は中国への借金返済に苦しむということです。(行けなかったので辛辣)





更に進むと川沿いの遊歩道がなくなり、そこはロスカンダル市場。先に寄ったSamaki市場のように洗練されておらず、ドローカルといった風情です。そしてその先にあるのがロスカンダル寺、木造ではカンボジアで一番古いというふれこみ。なかなか立派なものでしたが、残念ながらよほど物好きな観光客以外、訪れていそうな様子はありませんでした。















そんなこんなで、1時まで歩き回って疲れました。Googleマップで調べたら3キロ以上、寄り道したりしているから4キロはあるいているでしょう。帰りはタクシーでと思うのですが、Grabは使えませんし、そんなもの走っていません。通りすがりのバイクにのせてもらうしかありません。手頃なバイクが通りかからないので、バイクを停めている家で1ドル見せて伝えたところ、通りすがりの友人?に声をかけてくれ、乗せてもらうことができました。

おろしてもらった場所にセブンイレブン、これはタイ資本だそうで、折からの紛争のため、カンボジア国民はボイコットしているとか。このクラチェでどうなのかは知りませんが。

左の写真はカゴ売り。道路にいっぱい広げて商売していました。それにしてもこれ、トラックではなくバイクですよ、バイクは偉大。




そうそう、バイクと言えば、この子みてやってください、左の写真。親孝行でしょ。




子供運転手の隣の写真、これはホテルに戻って昼食にたのんだ軽食といっしょに食べたもの。
クランランク、クロランと言い、竹筒にもち米と豆、ココナッツミルクを混ぜたものを詰めて炭火で焼いたもので、カンボジア、特にクラチェの特産。この種のもち米料理はラオス、カンボジアなどインドシナにひろがる文化のようです。
クラチェに来るとき寄った休憩所でも沢山売られていましたが、お店などではなく、自転車などで売りに来るストリートフードらしいです。とってもおいしかったので、プノンペンでも探したのですが、手に入りませんでした。

さて、午後からは、またバス移動です。またベトナムよりの高地、モンドルキリ州の千ものロムに向かいます。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。