2024/04/05

バンコックからシンガポールまで南下一人旅(その7)クアラルンプールからシンガポールへ

早朝のバスでクアラルンプール、ブキビンタンからシンガポール、ブギストリートに向かいます。

コンビニ弁当が秀逸

クアラルンプールからシンガポールに向かうバスは各社から沢山の便があり、出発地、到着地別にいろいろな種類があります。

予約したバスは、Citylineというバス会社の運営するBerjaya Times Square7:30発のシンガポールMRTのBugis駅行のバス。到着予定時刻は明記されていませんが、これは国境の手続き時間が読めないからでしょう。7から8時間程度かかるとのことです。

繁華街ブキビンタンにとった宿から、徒歩15分程度離れたバス停からシンガポールにむかいました。この時刻、路上で寝ている人が何人かいます。さほど汚い身なりではないので、暖かい場所ならではの風景かもしれません。

朝早いのでどこかの店でローカルフードあるいはお粥でもと思ったのですが、みつからず。やむなくコンビニのイートイン、それもファミマ。コンビニといえば圧倒的に多いのがセブンイレブン(現地法人)、ほかローカルのmyNEWS、KKスーパー、そしてファミマがあるようですが、手頃な場所ではファミマしか見当たらなかったのでしかたない。店内は日本のファミマに引けを取らない品揃え、ここでエビチリ弁当を買って温めてもらいました。開いててよかった、買ってよかった。とっても美味しくて、大満足でした。他に、念の為の弁当用にオニギリも購入しましたが、具材の品揃えが現地風ですが、おコメも形状も日本のものと同じでした。

定刻にバスが来ず、不安が募る

バスの乗り場はショッピンモール前のモノレール駅の下とのことで、そこで待ちました。念のために前日下見しておいたのですが、しショッピングモール前の道路で、正式なバス乗り場ではないのですが、何台かのバスが停車、十数名の人がバスを待っていました。

いろいろな会社があるようですが、並んでいるバスは他社のものばかりで、予約した会社のバスがないだけでなく、定刻が近づいてもなかなか来ない。並んでいる人たちの何組かに同じバスの人がいるかと聞いて回ったのですが、いずれも別便。そのうち親切に声をかけてくれる人もいて、最後にやっと二人連れの女の子に声かけられ、同じバスと知り(根拠なく)安心。20分遅れにバスに乗り込みました。乗客は3人だけ。あとから多少乗ってきましたがガラガラで走ります。

バスは快適、途中休憩を経て国境通過

 バスは4列シートですが快適、ゴム林、パームヤシのプランテーションなどいかにもマレーシアらしい風景の中を走ります。途中事故渋滞がありましたが概ね順調、11:30マラッカとジョホール中間yong pengという町に到着、フードコート、お土産コーナーもある大きな休憩所があり、ここで30分ほどトイレ&食事休憩をしました。


その後程なくして、13時10分国境に到着。写真は禁止なので、残っていませんが、出国手続きは簡単でした。

マレーシアとシンガポールの間にはジョホール水道(ジョホール海峡)があるのですが、マレーシア第2の都市ジョホールバルとシンガポールのウッドランズを結ぶ1kmにわたるコーズウェーという橋が渡され、この上を道路、鉄道線路、そして水道管などが通っています。今回、当然ここを渡るのだと思っていましたがどうも様子が違う。
グーグルマップで現在地をしらべてみたら、ジョホール市を通らず西側からシンガポールのジュロン工業団地とを結ぶ道を通っていたようでした。あとで調べたら、1998年に第2連絡橋(マレーシア・シンガポール・セカンドリンク)が完成していて、ここを通っていました。

シンガポールの入国手続も、事前にオンライン申請してあったせいもあり、極めて簡単でした。シンガポールはまさに赤道直下。入国してすぐ、空が暗くなったかと思うや、工業団地地帯を通る頃には轟音とともにすざましいスコールに見舞われました。コッチはバスの中、濡れる心配はなく、ドラマティックなスコールを楽しみました。
そのうち進路を東に変え、街の中心街を通過、美しいラッフルズホテルの前を通る頃には、雨はすっかりあがっていました。





無事、到着

14時30頃にMRT(地下鉄)ブキス駅に到着、おもったより早く着いて一安心。ここから予約したホテルまで徒歩10分程度。シンガポールは万事よく整備されていて英語も通じる、治安の心配もあまりない。怖いのは物価高だけ。今回の旅行の最終地に無事到着してともあれ一安心です。

ツーリストパスについて

ホテルに行く前に、MRTの駅で乗車券などの情報を収集しました。シンガポールツーリストパス(STP)というものがあって、1日10ドル(1200円)、2日間16ドル(1900円)、3日間20ドル(2400円)+デポジット10ドルで購入でき、このうちデポジットは後で回収できるのですが、場所が限られており面倒。さほどお得でもなさそうだし、手間的にもMRT、バスともにクレカのタッチ決済でのれるので、結局、購入はやめました。

ホテルチェックイン後、市内散策

荷物を置いて、近所のブギスストリート、スリクシュナンヒンドゥー寺院、その前に広がる露店街、そして少し足を伸ばして、リトルインディアを散策しました。



実はセンチメンタル・ジャーニー

実は私、30年ほど前に4年間ほどシンガポールに住んでいました。どうせりょこうするなら未知の場所に行きたかったのと、今更昔いたところに行くのが気恥ずかしく、それ以降これまでシンガポールには1回も言ったことがありませんでした。

当時、マレーシアは隣の県みたいな感覚で、先程述べたコーズウェーを通ってジョホールバルやもう少し遠方まで車で遊びに行ったりしていました。当時はマレーシアのジョホールバルの子どもたちはシンガポールの日本人学校まで毎日通学していたくらい身近なところでした。(今はジョホールバルにも日本人学校があるようです。)

ということで、30年ぶりのシンガポール、名所旧跡や、やたら観光開発された場所には興味全くゼロ。食べたかったものが3つ、海南チキンライス(蒸鶏、タイでいうところのカオマンガイ)、チリクラブ(カニを卵とチリソースで炒めたもの)、それとフィッシュヘッドカレー。このうちチリクラブはクアラルンプールで食べたので残る課題は2つ、あとは適当に街歩きしようというのが今回のプランです。

インド人街でフィッシュヘッドカレー

30年前のシンガポールは近代的なビルが建っている一方古い建物が沢山ありましたが、今でも沢山保存され、あるいは古く偽装した建物が新しく建っています。
当時はバス以外は車が中心の社会で、歩行者には不便な場所も沢山有りましたが、今では公共交通の普及に伴ってか歩道も整備されていて、街歩きには便利です。他の東南アジア諸国と違って歩道は平らだし、バイクや車、屋台が沢山置かれていることはなく、歩きやすかった。

まだ夕食には早い時間ではありましたが、その日の夕食は、リトルインディアでフィッシュヘッドカレーを食べることにしました。
30年前のリトルインディアはヒンドゥー寺院周辺にゴミゴミとした場所で人が群がっていましたが、すっかりきれいな街になっていました。


名物のフィッシュヘッドカレーを食べたく、店を探しました。ネットでは、Muthu’s Curryという店が元祖的存在で、昔からやっているというのでそこをめざしました。東南アジア特有の、建物の1階がオープンになっていてそこにテーブル、プラスティックの椅子が並べられている飯屋的なものをイメージしていたのですが、まるでホテル併設のレストランみたいにすっかりきれいな店になっていて驚きました。当時行っていた店と同じかどうかわかりませんが、奴ら大儲けしたな。


フィッシュヘッドカレーのお値段にびっくり

出された「フィッシュヘッドカレー」はきれいなボールに盛られ、いかにも上品そうな料理。美味しかったですが、イメージと大きく異なり、期待外れでした。
で、お値段ですが、ビール代含め61.15SGD(約7000円)。値段表も確認して注文したのでぼったくられた訳ではありませんが、これにはびっくりしました。
昔、捨てていた内臓を「放るもん」=「ホルモン」と呼んでいたものが今や焼き肉として昇格、そこそこいい値段をとるようになった歴史に通じるものがあります。加えてシンガポールの高物価+円安。すっかり上品に気取ってしまって昔の恋人に裏切られた思いでし

もしかして場所を間違えた?とおもって、当時、ヒンドゥー寺院があってそのまわり一体がフリーマーケットになっていたのを思い出し、寺を探しましたが、ありました、ありました。でも、周囲はキレイに整頓されていました。

ラッフルズプレイス、マーライオン公園、ボートキー


まだ明るかったので、シティーの中心部を散策しました。世界3大ガッカリといわれるマーライオンも健在、ただ30年前、ホーカーセンターがあって安くて清潔で美味しい料理を出す屋台が沢山ならんでいたのですが、そのあたり一体はきれいな建物に生まれ変わっていました。昔古い中華風の建物が並び、怪しげな店もあったボートキーもすっかり一流観光ストリート化していました。サルタン・モスクは昔のまま? 記憶は定かではありませんが、どこもかも、きれいに、そして冷たくなってしまっていました。進化するのが世の常、昔を偲ぶのは身勝手な感傷ではありますが。




今夜の宿は、Hotel Mi Bencoolen。昔ベンクーレンといえばバックパッカーの集まる安宿街。確かにユースホテルやドーメトリータイプのもの以外の個室、シャワー付きのホテルのなかではこのあたりのホテルが一番安かったのですが、それでも素泊まりSGD191.53 (約2万円)。こじゃれたなかなか良いホテルでしたのが救いでした。

翌日は、終日、MRTやバスを利用してきままに市内を歩きたいと思います。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。


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