2024/01/27

九族文化村訪問 ー台北郊外・台中の九族文化村・阿里山森林公園訪問(その3)

台湾旅行2日めです。台中から有名な景勝地、日月潭にある九族文化村を訪問します。

九族文化村訪問

台中駅の旧駅舎は赤レンガ造りで東京駅の風情

ホテルはTWIN朝食込み2人で4600円の格安ホテルでしたが設備も十分、朝食も充実、そして窓から台中駅が眺め渡せました。駅舎は近代的で立派なものですが、その隣にある旧駅舎は赤レンガの建築愛好家が大喜びしそうなもの。日本統治時代の1917年に建設された歴史的建造物なのだそうです。


そういうのあまり興味ないので、遠望しただけで、この駅舎も、有名な宮原眼科も目と鼻の先なのにパスでしたが。

台中から九族文化村まで移動、バスの接続でちょっと想定外

台中から日月潭に行くバスは沢山あるのですが、九族文化村は少しそれた所に有り、ここに寄る便はほとんどありません。台中駅発8:48(6670Aバス)ー九族文化村10:25着のバスで行くことにしました。

少し早くバス停に着いたら、経路図、時刻などがかかれた看板がありました。早く着く便がないかと助平心を出し、Google Map で調べ、途中「三育神学院」バス停で乗り換えれば30分早く着くことを発見、折しもそのバスが予定時刻の5分前に来たので、やれ嬉しやと乗車。

途中バス停を逃さないように注意をしたかいあって無事指定のバス停で下車、接続のバスを待ちました。ところが、5分後に来るはずの乗り換えバスが定刻を過ぎても来ない、結局のところ当初予定していたバスが来たのでそれに乗ることになりました。

ここで得た教訓、バスは時刻通り来ない、遅れるだけでなく、定刻より早く来ることもある。 このあと、言葉が分からないせいもあるのかもしれませんが、この種の経験を何回もすることになります。

九族文化村は格安のテーマパーク

10時すぎ、ほぼ定刻に九族文化村に到着、入り口で入場券購入、ロープウェイ込みでNTD450 、約4300円という値段なのですが、園内は広く、色々なアトラクションや展示があります。






ちょうど民族踊りのパフォーマンスをやっていました。最後は観客も参加で盛り上がり。衣装がとっても美しい。男性演者が、女性演者と並んで写真を撮れというので、友人と並んで写してもらったのですが、男だからといって無視しては男性演者に申し訳ないので「カメラマン」と一緒にとったのが下記の写真です。(肝心の女性と一緒のは友人のカメラで未入手のため割愛、結構可愛かったのですが。)

園内にはいろいろな部族の家が並んでいます。中には民具や生活の様子を模した人形なども置かれているのですが、ただ、あまり珍しい感はありませんでした。我々の文化のルーツに近いからなのでしょうか。



ただ、狩猟文化の部分は異なりますか。下の写真の左側を拡大すると、バスケットには「敵首籠」と書かれてあります。説明がついていないし漢字なので私には意味がわかりませんが。右側の写真で沢山並んでいるのは、動物の骨のようです。最初、薬にするのかと思いましたが、あるサイトに「顎の骨を獣骨架に掛けて供養する」という記述があったので、多分そのためだと思います。 (ちなみに、ここに限らず、訪れた博物館的な施設の多くでは英語表示も少なく、外国人観光客をあまり意識していないようです。)


民族衣装に身を包んだ女性たちが、何人か歩いていました。2人で連れ立っておしゃべりしなが建物の中に入ったり、観光客に愛想をふりまいたり、仕事をしている風でもありません。見回りをしているのかもしれませんが、非番なのでしょう。でも何か自然でいい感じ。


博物館では、民族文化の紹介がありました。残念ながら漢字の説明が難解、英語表示もなく、ただ眺めるだけでした。

入れ墨文化

日本の先住民の一つ、アイヌにも入れ墨文化がありますが、台湾ではタイヤル族、セデック族、タロコ族、はじめいくつかの先住民族にこの風習があるそうです。

セデック(賽德克)族は、は出草(首狩り)、文面(顔面の入れ墨)という風習をもっていたそうです。古代中国では「黥面」と言って刑罰として入れ墨をしていたそうですが、ここでは逆に文面をしていない人は社会から排除され、結婚することもできなかったようで、日本統治時代の1913年に禁止されるまで、男女を問わずこの風習は続いてきたそうです。普通6~7歳前後に彫るのですが、顎に彫ることは首を狩らないと許されなかったし、女性も織物が上達しないと彫れなかったといいますから、入れ墨は誇らしいものなんですね。(「台湾先住民せデック族の文面文化に関する高sつ」(2019年 李千氏)を参考にしました。)

美しい衣装

東南アジアの国々もそうですが、民族衣装って、なんてきれいなんだろう。自然が豊かな国々だから色彩も美しくなるのかな。普段あまり思わないけれど、外人の目になってみなおすと日本の着物もきれいですよね。


ロープウェーから日月潭を鳥瞰

園内の登り坂をあえぎあえぎ上り、ロープウェーにて湖畔「日月潭纜車」まで移動しました。日月潭は有名観光地で、2人とも以前行ったことがあり、かつ、それほどのもんじゃない、という思いをもっていたので、今回は立ち寄らず。

そのかわり、九族文化村からのロープウェーから眺め渡すことができました。森と湖、ここに限らず美しいですね。


今夜の宿泊地、嘉義まで移動

ロープウェー「日月潭纜車」駅前から、バスで日月潭ターミナルまで移動。バスの接続時間が短く、昼食をたべそこねたので、不本意ながらコンビニでおにぎりを買い求め、立ち食いというあわれ。コンビニはセブン、ファミマが全盛、なかでもオニギリがズラッと並んでおり違和感、異国感ゼロ。

バスに1時間半ほどゆられ、ホテルで荷物を回収、台鉄の区間快速列車で嘉義まで移動しました。

今夜の宿は、チアイ キング ホテル(嘉義皇爵大飯店) ツィン朝食込みでNTD1683、約8000円、これが2人分なので格安なのですが、3つ星のついた、ロビーも広々した良いホテルでした。 

夕食は、ここでも近所になく、ホテルに「飲めてたべられるところはないか」と聞いて行ったのですが、徒歩15分くらいの遠さ、ほぼ満員。日本風でも一つだったので少ししか食べず、途中で見た、簡素な丸テーブルを歩道にまで沢山並べて大勢盛り上がっていた店で二次会。ここで鍋料理を食べたのですが、大正解。アジアではこういうスタイルの店が一番ですね。嬉しくて写真撮るのも忘れました。

この日、かなり歩いたのですが、疲れも吹き飛び、帰り道夜市で、ホルモン的なものを買い求め、文化村で買ったお酒で部屋飲み。小米(粟/あわ)を原材料に作られる台湾原住民のお酒だそうでアルコール分は12%と飲みやすく、ほんのり甘みもあって美味しい酒です。我らが日本酒の旨味、香りには及びも尽きませんが。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

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