5日目は少しマイナーな観光地に行きます。
台北郊外の「水金九エリア」を目指す
台湾の公式観光ガイドをみると、台北の郊外新北市瑞芳区の鉱山秘境「水金九エリア」が紹介されています。「水湳洞」「金瓜石」「九份」の三つをまとめて言うらしいですが、日本統治時代の面影がのこっている地域です。
このうち九份は超有名で、「千と千尋の物語」が人気を得たこともあり、台湾旅行者のほとんどが一度は行くところだと思います。とても素晴らしいところですが、行ったこともあるので、今回はそこは素通りして、水湳洞、わけてもそこの「十三層遺址」およびその付近にある金爪石・黄金博物館にいくことにしました。
下の写真は私の撮ったものでなく、観光案内から拝借したものですが、これみたら見に行きたくなりません?
金瓜石・黄金博物館を訪問
有名な九份からさらに5~10分行ったとこに金瓜石と呼ばれる地域があり、「黄金博物館」があります。日本統治時代、金と銅の産地として繁栄を極めたそうで、地域一帯が博物館という意味で「黄金博物園区」となっています。
ホテルから徒歩15分くらいのところにある進安公園から1062番、金瓜石ゆきバスに乗李山を上っていきます。途中の景色も結構楽しめました。
九份の街です。バスから大勢下車しましたが、10時前だったせいもあって、街はしずかでした。
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約1時間ほどで、金瓜石に到着しました。
いくつかの建物が展示されています。まず、サービスセンター(写真左側)で入場料支払います。
写真右側、鉱山職員4世帯20人が暮らしていたという四連棟に入ってみましたが、ベッドが設えてあるのと防空壕がある以外は、昭和か大正を感じさせる家でした。
左が、環境館、金瓜石の自然環境や地質学的説明のパネルが展示されていました。右は派出所です。ほかにも(現役の)郵便局もありました。
鉱夫食堂では、鉱夫弁当が売られていて、中には大勢の観光客が昼食をとっていました。折角なので鉱夫弁当を買ったのですが、一人NTD290≒1,400円と妙に高いと思ったら、金属製の弁当箱と箸がついていました。中身だけだったら半額程度だったのに。何より、捨てるのに忍びなく、持ち帰ることになったので荷物が増えて迷惑でした。言葉が通じない+注意不足を反省。
坑道にいくトロッコがありましたが、余り期待できそうもないので省略しました。
「黄金館」は台湾金属鉱業公司が事務所として建てた建物。1階展示室では金瓜石の金鉱脈の発見の歴史や坑道の模型、作業員の人形などが展示されていました。金塊を触らせてくれるのですが、見張りがいなかったので、爪で削って少し持ち帰ろうかと思ったのですが、固くて無理でした。
金瓜石神社の遺構があるのですが、そこまでは坂道をかなり登らなければならないらしいので、写真をとって省略しました。
黄金瀑布へ
2キロほど離れた場所に黄金瀑布があります。黄金博物館の裏手の路をとると、階段だらけの路地がつづいており、お土産屋があればまるで九份。山の斜面に家がひしめいているので、どうしてもこうなるのでしょう。九份とはことなり生活感満載、豆腐のおからのようなものを手製の道具で絞っている人がいました。
途中からバス道に出て車道を歩き、30分ほどで黄金瀑布に到着。途中、奇岩や青い海が見えて、ちょっとしたハイキング気分。
黄金瀑布のよこには、何か注意書きが表示されていました。
グーグルレンズで調べると、滝の隣り台津古鉱山(通称十三階遺跡)があり、銅鉱山から流れてきた水で重金属なんかが含まれています。景色は良いですが飲んだり立ち入ってはいけません。眼の前には吉龍山福丘「臥阿山要塞」と曲がりくねった金水公路(別名ロマンティック街道)があります、なんて感じでした。
水湳洞、「十三層遺址」
観光案内によると、十三層遺跡と呼ばれている水湳洞選鉱・製錬所は1933年(昭和8年)に建てられ、日本統治時代は貴金属の選鉱・製錬を行う重要な施設でした。戦後、台湾金属鉱業株式市場が引き継ぎ、新しく金の製錬所が建てられ、選鉱所と分けられました。その後衰退し、1987年に閉鎖され、台湾電力に管理が引き継がれました。とのことです。
看板のご指示に従い、水は飲まず、「ロマンティック街道」を登っていきます。そこに目指す水湳洞、「十三層遺址」があると信じて。
道は登り坂、全然ロマンティックではありません。グーグルマップでは「天空之城 十三層遺址」まで750m15分とのことでしたが、実感30分ほどあるいたところで、遺構の入り口らしき表示に到達。鍵がかけられており、人が通った気配も有りません。先程の看板にもかいてありましたし、各種情報によっても通行禁止とありますので、これは仕方ない。
ただ、それらしいものが遠望できるかと思い付近をウロウロしましたがからっきしダメ。路線バスの運転手が親切にもわざわざ下りてきて、あっちだと教えてれたのに従い、山道を下山。途中、上から見た海の景色は抜群。
30分以上あるいたでしょうか、やっと下のバス道に到着、少し歩いて水湳洞バス広場に到達。お待たせしました、やっとそこから遠望することができました。工場遺構のある場所(山の中腹)と見える場所(海岸沿い)とは全く別物ということでした。良い運動をさせてもらいました。
饒河街夜市見学
このあと、バスで台北に戻る途中、MRT松山駅で下車、饒河街夜市を見物しました。5時前だったのでまだ賑わいは序の口でしたが、入口付近にある屋台の胡椒餅が美味しかった。ナンのように、内釜にお餅をペタペタ貼り付けて焼く、有名店のようで、行列ができたきました。
本当はここで食事もすませようと思ったのですが、旅行も最後にさしかかり、台湾ドルの手持ちがほとんどなし。どこもキャッシュオンリー、やむなく台北にもどり、駅ビルのレストランで台湾最後の夕食を食べることになりました。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。
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