2025/07/30

インドのチベット世界ラダック(その3 いくつものゴンパ=僧院)

いたるところにゴンパ(僧院)

3日目からは各地のゴンパ巡り、いずれも高いところにあり、遠くの雪山なんかも見えて眺望は最高なのですが、なにせ高地、息切れとの戦いです。





ラマユルゴンパと「月の大地」をめざす

アルチには2泊します。アルチはレーよりインダス川の下流にむかって西に行った下ラダックに位置していますが、3日目はそのアルチから更に60キロほど下流方面にあるラマユルに向かいます。荒涼とした風景が続きますが、斜めの地層、紫色の山肌など、場所場所で特色があり、飽きません。

途中、検問があり、ガイドさんがまとめて飛行機のチケットなどトラベルドキュメンツを提示していたようです。そういう場所には、たくましく物売りおばさんが活躍します。干しアンズのほかに杏仁(アンズの核)を持っていたので、100ルピー(200円弱)で買い求めました。

アーモンドを小さくしたような形状で、食感も同様、ほのかに杏仁の香りがあってなかなかの美味。ほかで入手する機会がなく、もっと買っておけばよかった。

乳牛もうろついていましたが、ニューデリーでうろついているウシたちより美形。お乳売ってくれたら買いたかったけれど本人はさっさと道路をわたってしまったので、無理でした。


ラマユルゴンパと月の大地

造形の神様がどうやって造ったのかわかりませんが、奇岩がならびます。まるでストゥーパです。この「月の大地」に囲まれた高台にラマユルゴンパがあります。ここからの景色も素晴らしい。





左にある白いお供えは、チュッパと言って、小麦粉をバターで練ってつくるものだそうです。いたるところでみかけました。







高いところにあります。内部も階段だらけ、200段も上り下りさせられて、息切れで大変。現地の参拝客は杖をつきながらも平気な顔?で歩いていました。










高いところにありますので、見晴らしは絶好です。


現地ガイドが礼拝しています。客へのパフォーマンスではなく、ごく自然にやってます。匍匐前進こそしませんが、五体投地ってやつですね。


レーに向かう

なかなかすごい道です。舗装されているから良いのですが、それ以前は大変だったことでしょう。

途中、川沿いに策で囲んだところがあって、そこで車は一旦停車。何があったかというと「岩絵」、動物の絵、狩をしている絵。3000年ほど前のものだそうです。

これはストゥーパの絵のようで少し新しい?

チベットのポタラ宮を思わせるティクセ・ゴンパ

さて、3日目もアルチに泊まり、4日目、5日目はレーに宿をとり、へミツゴンパで行われる「ヘミツ・ツィエチュ祭」を見物(4日目)、マト村を訪問(5日)するのですが、この話は後ほど、ということにして、ティクセゴンパ、シェーゴンパ、シャンカルゴンパについて。

4日目、ティクセゴンパに行きました。のちほどお話しますが、その前に炎天下、ヘミツツェチュ祭りを見学して熱中症と高山病の一歩手前、最悪のコンディションではありますが、これは外せない。15世紀ごろにポタラ宮を模してたてられたそうで、丘の上に沢山の僧房が立ち並び、下から見てよし、上からの景色もよし、もちろん中の様子も素晴らしい。

このゴンパ、丘の上に築かれ、多数の建物が複合的に配置されている点や、中心となる建物の形状などがチベットのポタラ宮そっくりだといわれます。
ポタラ宮は7世紀ごろに建築されはじめ、17世紀にダライ・ラマ5世により拡張・再建されたものだそうですが、こちらは15世紀初頭に創建され、18世紀に今の姿になったもので、その建築様式にポタラ宮からの影響があると指摘するひとが多いようです。真似したかどうか

不明ですが、ポタラ宮がチベット仏教建築の象徴的な存在であり、その様式がティクセ・ゴンパなど周辺地域に広範な影響を与えたことは確かでしょう。

「チャンパ(弥勒)大仏像」は高さ15メートル、ラダック最大の仏像だそうです。
















ここから臨む景色も素晴らしい。登るの辛かったですが。



















シェイ・ゴンパ

その後、レーの宿にむかう道すがら、シェイ・ゴンパにも立ち寄りました。
ゴンパから道路にでたところに5体の仏様が彫られている巨石がありました。8から10世紀ごろのものだそうです。

シャンカル・ゴンパ

レーの宿にほどちかいところに、シャンカル・ゴンパがあり、そこも訪問しました。無人の時間が多いようで、わざわざ鍵を借りに行き、なかを見せていただきました。
ここは、平らな場所にあり、宿も近いので元気いっぱい。ゆっくり中をみせてもらいました。








メンテどうしているんだろう。

多くの僧院(ゴンパ)は、丘の上の方にそびえていますが、このシャンカル・ゴンパやアルチ・ゴンパのように村のそば、平地にあるものもあります。中の仏像、ダライ・ラマの写真、壁画、曼荼羅など、いずれも立派。作物もろくにできない貧しい地で、よくもこんな立派なものをつくったものだと感心させられます。

反面、あまり管理されている様子がなく、朽ち果てる一方。

ユネスコの文化遺産に指定されたものはないようです。申請するとなにかとうるさいから?

かならずしも入場料とっていないようですし、とっても僅少、一部の国指定史跡にはインド考古調査局やラダック連邦直轄領政府の手がはいっているようですが、多くは僧侶、地域コミュニティ、個人からの寄進で賄っているようです。ちょと心配です。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

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