2025/11/12

ウズベキスタン・トルクメニスタン(その2 サマルカンドへ )

初日ウズベキスタン入り、ここで小トラブル


首都タシケントへは直行便がありますが、費用の安い乗継便を利用。成田発9時のAsiana航空便で11:30に韓国の仁川(インチョン)空港到着、5時間ほどゆっくりして16:10発の便に搭乗、6時間後の20:00(時差2時間なので日本時間22:00)にタシケントに到着しました。

入国審査は非常にスムーズ、まずは両替、そこまでは順調。
ここで小トラブル。
前もって手配していたドライバーがいない。制限エリアの出口で看板持って待っているはずなのに、付近を探しても見当たらない。

他の客を待っているどこかのツアー会社の日本語ガイドさんが声をかけてくれて、運転手さんに電話してくれました。親切がありがたい、この国に対する印象が上がります。
どうも入国審査が思いの外スムーズだったし預け荷物がなかったので、運転手さんの予想以上に早く待ち合わせポイントについたためだったようです。運転手さん悪びれる風もなくニコニコ顔、ここのひと、そういうものなのだというのが第一印象。

この日はタシケントのGrand Art Premium Hotelで1泊、スタンダードレベルなのになかなか良いホテルでした。


2日目、サマルカンドの街歩き

サマルカンドは、もともと大昔からシルクロードの要衝として栄えていたのですが、13世紀になりモンゴル軍によって廃墟にさせられます。その後、14世紀ここを支配したアミール・ティムールが世界一の美しい都市を作ろうと世界中の技術者、美術家を集め美しい建築群をつくらせます。抜けるような青空とその建築美から「青の都」と呼ばれて、2001年に「文化交差路サマルカンド」としてユネスコの世界遺産になっています。

7:40発の列車でサマルカンドに向かいます。駅には特急列車が停まっていましたが、残念ながらこれの予約は取れず、普通列車です。そうは言ってもなかなかきれいで快適でした。

12:05サマルカンド駅到着、今夜泊まる宿に向かいます。今夜はホームステイ(民泊)ということで、細い路地に入り込んで行きました。いかにも裏通りなのですが、場所に不釣り合いな立派な扉があったりします。


もう昼も過ぎ、お腹もへってきたのでとりあえずは荷物を下ろし、まずは昼食、ジョブバザール付近にあるとのことで、早速繰り出します。

ビビハニムモスクとビビハニム廟

まず行く手を阻む?のはビビハニムモスク、ご覧のとおりです。ティムールが妻ビビ・ハニームのなまえをつけて建てたモスク、一旦朽ち果てていますが再建されています。サマルカンドに来て初めて接したことでもあり、言う事無しの美しさに圧倒されました。
その右手に地味な建物がありましたが、これはビビハニム廟、上右の写真です。







ジョブバザール(市場)

市場なのですが、入口の飾りからしてめちゃくちゃオシャレ。こういう設備って機能本位が普通ですが、飾りっ気たっぷりです。












一部に観光土産的なのも見受けられますが多くは地元向けです。昼下がりだったせいか、あまり人はいませんでした。
ただ、困ったことに周辺も含めレストランらしきものが見つかりません。立ち止まってGoogleマップみていたら、学生さんが声をかけてくれました。やさしい。

シャーヒ・ズィンダ廟群とその周辺

食べ物屋は結局みつからず、現地の人のようにパンや果物を買って齧るという手もありましたが、どうせならちゃんと食べたい。先送りすることにして、シャーヒ・ズィンダ廟群を目指します。

アフラシアブ丘陵にそって走る道路の上り坂をかなり歩いたところにハズラティヒルズモスクがありました。






立派な門があったので、こちらがシャーヒ・ズィンダ廟群につながるのかと思い中に入ったら、静かな公園墓地。シャーヒ・ズィンダ廟群にはつながっていないようで、疲れた足を引きずり、遠回りして目的地に向かいます。




シャーヒ・ズィンダ廟群

そこから更に15分は歩いたでしょうか、やっと到着。遠かったけど来て良かった。
シャーヒ・ズィンダとは、「生ける王」を意味するそうで、11世紀から15世紀にかけてのモスクや霊廟が並んでおり、「霊廟の通り」とも呼ばれているそうです。





少し寄り道、沐浴場


建物の中で、コーランでしょうか、朗々と詠っている人がいました。きれいな声で聞いていて心地よい。雰囲気を高めるために雇われてやっているのではなさそう、集金箱も置かれていなかったから物乞いでなく、のど自慢なのでしょう。
ここで公衆トイレを借りましたが、便器がならぶエリアと反対側も空いていたので除いてみたらこんなものが。モスリムが礼拝の前に体を清める、いわばシャワールームなのでしょう。ウドゥー場といわれるそうですが、それにしても、オシャレできれい。


アミール・ティムール廟とティムール像

そのあと、アミール・ティムール廟を目指します。街のほぼ反対側で、歩いたら1時間は掛かりそうだし、すでに疲れ果てていましたので、配車アプリで車を呼びました。配車サービスは東南アジア一帯で普及しているGrabではなく、Yandexという独自のサービス、5キロほどの距離を200円弱と格安。この国では交通費が極端に安い。

アミール・ティムール廟(グル・アミール)の外観も装飾たっぷりで美しいのですが、ほかの建物もみんな同じに見えてしまいます。分かる人にはわかるのでしょうけれど。
ここでは日本人の団体一行に会いました。最近観光地に言ってもあまり日本人に合わないのですが、さすが日本人大好きなサマルカンド。
ティムール像は公園にあるのかと思ったら、道路の交わるところに、地味に建っていました。


ここからレギスタン広場までは、歩いてすぐ。途中でやっとやっと遅い昼食にありつけました。地球の歩き方にも載っている、立派なレストランで、内装も超美しいのですが、頼み方が悪かったのか、でてきた牛肉料理、これには参りました。まず量がめちゃくちゃ多い。写真ではポテトチップが写っていますが、その下にもタップリあるんです。それに問題は硬いこと。普段、ステーキ400gくらい食べられるし、食べ物を残すことが嫌いな私ですが、半分ほど残さざるを得ない羽目に陥りました。ウェイターさんが通りかかるたびに美味しいか美味しいかと、お愛想を振りまいてくるのですが、心底参りました。チョイスが悪かったのでしょう、今回の旅行中、どこも食べ物は美味しかったのですが、ここだけは参りました。

そして有名なレギスタン広場

サマルカンド観光といえば、まずここでしょう。ウルグベク・メドレセ、ティラカリ・メドレセ、シェルドル・メドレセという3つのメドレセ(神学校)が広場をとりまき、ビビハニム・モスク、シャブ・バザール、
この日と、翌日シャフリサーブス観光後の夜と、2回にわけて見物しました。





単に建築物として遺跡を見せているだけでなく、建物の中にはたいていお店が入っています。神学校でなく商売の学校?商魂たくましくて、遺跡の動態保存のうまいやり方とでもいうのでしょうか。お店で売られているお皿がこれまた美しい。別に骨董品ではなく、現役の市販品なのでしょうけれど見ていて飽きません。


夕方行ったので、ちょうど夕陽が沈むのを見ることができました。このあとライトアップがされますが、それまで1時間以上待たねばならないので、翌日再訪いたしました。

ウルグベク天文台跡

ここは3日目、シャフリサーブス1日ツアーのあと訪れました。
予定ではツアー終了後16時頃ホテルに送り届けてもらうことになっていましたが、天文台などの閉館時刻(19時)が迫っているし、そこまで5キロちかくあるので、ツアーの終了を少し早め、ホテルにチェックインしたあと、そのまま送り届けてもらうことにしました。個人ツアーだったので嫌な顔せず、融通を効かせてくれました。お陰でゆっくり観光できました。

ティムール朝の君主ウルグ・ベクにより15世紀に建てられた天文台。左の写真は天文台の地下部分、かっては3階建てだったそうです。




すぐとなりに小さな博物館があり、説明がありました。右の写真はその展示物、上に示されているのがかっての天文台の復元図です。

 
こんなふうにして観測していたのですね。(右)






ハフラシャブ博物館


そこから少し歩いてハフラシャブ博物館に向かいました。丘全体が発掘現場となっています。博物館入口には隊商のオブジェがありました。




博物館では、わざわざ日本語のナレーションつきビデオを見せてくれました。閉館間際でガラ空きだったこともありますが、ホントこの国の人親切。








このあと、ホテルに戻りますが、その途中ホテルそばの気安そうな食堂で夕食。昼食のリベンジ、安くて美味しく、アンチビール党なのに思わず頼んだビールも乾いたノドに優しく大満足でした。





3日目は、シャフリサーブスへの日帰りツアー、4日目は朝ゆっくりして、昼前にブハラに向かう予定です。

読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。


0 件のコメント:

コメントを投稿