国境を越えてトルクメニスタンに
7日目は、トルクメニスタンへの小旅行。
主目的は、天燃ガスが噴出して燃えている「地獄の門」、途中の沙漠の風景や泊まるユルタ(ゲル)も楽しみです。
トルクメニスタンの入国管理は厳しく、観光ビザを申請するには、トルクメニスタン政府認可の旅行会社を通じて全日程を確定させ、その旅行会社からの正式な招待状を取得する必要があります。
国境は難関
朝8時にホテルをでて国境に向かいます。9時過ぎにつきましたが、すでに大勢並んでいました。9:20に国境が開き、出国、バスに乗りトルクメニスタン側にすすみます。バスはちゃっかり有料、片道2ドルと言われていましたが、1米ドルでOKでした。(なにか物言いたげだったので、本当は2ドルのところを踏み倒した?)
トルクメニスタン側ではガイドさん(あとから知ったのだけれど旅行社のマネジャー)が待っていてくれて手続きを全部してくれたので気楽でした。
パスポート見せたあと鼻の穴に綿棒押し込んでこれがPCR検査。試薬につけるようすもなく次々と「検査」、PCR検査代がなんと29ドル、どうもこれはお金稼ぎのための検査のようです。このあと、パスポートと招待状を提出してVISA発行、VISA代25ドル、入国税45ドル。国境で外貨を稼ぐのは良しとして、まあ、時間のかかることかかること、お金を収納するだけなのに、あちこちスタンプ押して、これを一人ひとりやる。真っ先にバスを降りてほとんど一番乗りだったから良いものの、これでは1時間、2時間はかかってしまいます。
クフナ・ウルゲンチへ
まず、旅行社のオフィスに行きます。写真は途中の風景です。
旅行社で日本語の現地ガイドと合流、すぐ出発するかと思いきや、日本語のガイドがつくまで待てとのこと。
すぐとなりに、小さなコンビニ、というよりヨロズヤさんがあったので、早速探索。
狭い店内に、生鮮食品から瓶詰め、掃除用品まで何でも並んでいます。ウズベキスタンでもそうだったのですが、お米だけでも数種類あり、どうやって使い分けているのか不思議。
すぐそばに学校があるようで、生徒さんたちが大勢とおりかかります。
さて、待つこと待つこと1時間30分、出発したのは12:30でした。なんでも日本語のガイドは3人しかおらず、地獄の門から帰ってきたばかりだとのこと。トンボ帰りするようです、ご苦労さま。(もう一人の日本語ガイドさんとは地獄の門でお会いしました。同行の日本人女性は、何日かかけてトルクメニスタン各地を回っていたようです。)
基本的には水の乏しいところですが、灌漑用水をひいているようで田んぼらしいものがあります。途中、時々川(運河)をみかけました。
クフナ・ウルゲンチは、アケメネス朝ペルシャ(紀元前550〜330年)の時代からの歴史を持ち、ホラズム・シャー朝(1077〜1231年)の首都でもあった場所だそうです。
その後16世紀に放棄され、廃墟となっていますが、モスクや隊商宿、要塞、霊廟、高さ60mのミナレットなどが残されています。
隊商宿は、日本の宿場町のように、一定の距離毎に設けられているようです。
悪路をすすむ
広くて一直線に伸びる立派な道路なのですが、「だった」というべき壊れよう。揺れ方が半端ない、あとで歩数計が2万歩くらい余計に触れていました。運転手は慣れたもので、おしゃべりの興が乗ってくると手放し運転したりしています。この道を毎日5時間も走るのですからすごい。
途中のモスクと工場です。
沿道は畑から、沙漠、そして次第に砂漠になってきます。右の写真、四角くなっているのは砂の飛散防止のための植樹によるもの。
途中、車窓からラクダが何頭かいるのを見ました。場所から見て観光用じゃないでしょう。右の写真はガイドさんからもらった、冬のラクダ。このあたり雪がふることもあるのだそうです。
現地に到着する前、日が暮れてしまいました。砂漠に落ちる夕陽、なかなかです。
地獄の門(タルヴァザガスクレータ)
この地ダルヴァサにあった洞窟が崩落、1971年、メタンガスの拡散防止のために地質学者によって着火され燃焼が続いています。
直径は69メートル 、深さは30メートルと結構大きい。写真で見た時は、観光地特有の誇大広告かとおもっていましたが、実物は迫力があります。
重要な観光資源なのですが、2022年に大統領は閉鎖を見当するよう指示したといわれます。理由は、地域の生態系と住民の健康に悪影響を及ぼしていること、天然ガスを無駄にしたくないことの2点です。本気なら、今のうち見ておいてよかった。
ユルタといわれるゲルは、もちろん観光用。トイレ・シャワー完備、ベットも快適。ただしお湯はでないのと、太陽発電の電池がなくなると真っ暗。
シャワーは諦めましたが、他の点は快適でした。
共同スペースで食事しましたが、結構おいしかった。こぼれた食べ物を狙って何者かがゴソゴソ。ハリネズミで、子猫と共存していました。サバンナや草原を好むといわれていますが、野生なのか飼っているのか不明。少なくとも首輪はついていませんでした。
ラクダは観光用に飼われているのでしょうが、絵になります。
深夜、星空を見にでました。少し曇っていましたが、近眼老眼の目にもよく見えました。写真にうまく映らなかったのが残念です。い
日の出の風景です。
帰り道、寄り道
ユルタを7:30に出発、来た道をもどりました。今度は時間的余裕もあるので、ガタガタ道を迂回して砂漠を走ったりしているようでした。
お願いして綿花畑を見せてもらいました。真っ白でふわふわしており、まるでワタのよう。
国境が12:30から14時まで昼休みに入るので、更に無理を言って、市場によってもらいました。多彩なものが売られており、場所によっては満員電車状態、賑わっていました。
右の写真は、ウズベキスタン国境を越えたばかりのところで撮ったもの。積荷はワタです。
綿花と石油はトルクメニスタンの重要産業、ワタは種と分離、種は油を搾るのだそうです。
このあと、再び国境を越え、ウズベキスタンいり。帰りはスムーズ、14時に真っ先に手続きし、30分もかからずに国境通過、イチャン・カラに戻り、お土産者を買い足して、ウルゲンチ空港発20:20のウズベキスタン航空に乗り、タシケントに行きました。タシケント着は21:40、翌日は18:00発の帰国便に乗るまで、市内見物の予定です。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

0 件のコメント:
コメントを投稿