2023/10/15

棚田と少数民族を求めてベトナム北部一人旅(その1)旅行準備編

ベトナム ハノイから300キロほど離れた、中国国境にほど近いところ、イェンバイ省ムーチャンチャイ、ラオカイ省サパに行ってきました。

思い立ったが吉日

ベトナムには、つい今年2月にホーチミンから、ダラットやニャチャン、フーコック島などに行ったばかりなのですが、ベトナム一周しているお姐さんのユーチューブ見ていたら、旅の虫が騒ぎだし、航空運賃しらべたら往復4万円、善は急げで10日技、今度はハノイから少数民族の住む中国との国境付近に行くことにしました。

だって、こんな写真見たら、行きたくなりません? 

バックハーにて
ムーカンチャイの棚田


旅程は末尾に示したとおりです。

(本当はすぐとなりにある美人の産地といわれるトゥエンクアンにも行きたかったのですが、日程と移動手段の関係であきらめました。)


旅行の手配

航空代金は往復4万円ちょっと、これは安い。でも、格安航空券はキャンセルが聞かないのでまず、①宿泊先の確保 ②移動手段(バスなど) ③航空券の順に予約しました。

① 宿     

booking.com で予約。基準は、バストイレ付き個室 バス停や訪問地からのアクセスがよいこと、評点がある程度良いこと、安いこと。ムーチャンチャイは、どうせならということで、少数民族の家にホームステイすることにしました。  

2泊目 ムーカンチャイ(ホームステイ) 1泊 4334円 

3泊目、4泊目  サパ(ゲストハウス) 2泊 3213円 (激安、しかも良かった)

6拍目 ハノイ(ゲストハウス)     1泊 4021円

(1泊目は夜行バス、5泊目は夜行列車)

なお、Booking.comは、最近宿への入金遅れなどのトラブルが頻発しているとのことで、コロナ禍で資金繰り悪化の懸念もあり、少し心配でしたので、なるべく現地払いにしました。

② 現地の移動手段

ハノイからムーカンチャイまでのバス、ムーカンチャイからサパまでのバス、サパからラオカイまでのバス、ラオカイからハノイまでの寝台列車は、12Goというシンガポール母体の会社で予約。バス便などをネットで探していてみつけたサイトです。本当は直接その会社のサイトで予約したほうがよかったのですが、時間もなかったので横着しました、

市内移動は、徒歩またはタクシー。もともと街歩きがすきなので30分程度までなら歩いちゃいますが、流石にそれ以上は乗り物がほしい。とは言え、バス路線を研究する熱意はないのでタクシー(含むバイクタクシー)のお世話になります。タクシーはボッタクリが多いとの事だし、言葉の壁もあり交渉が面倒、ということで、Uberの東南アジア版、Grabを次善インストールしてあります。これには(実際使わなくても)電話番号が必要なので、SIM購入時は電話付きにします。 タイやホーチミンで使ったことがありますが、運転者選別・管理もきっちりしていて、非常に良いサービスです。

③ 航空機

いつも使っているスカイスキャナーで検索、そのなかで紹介されている代理店から、弱小と思われるところは避けて、Trip.comから予約しました。格安航空券はキャンセルが聞かないので、宿その他行程をすべて押さえてから最後に予約しました。

④ 現地ツアー

バックハーへは、最初、現地で1泊、日曜市場を見学後、翌朝のバスでサパかラオカイに向かうことを考えましたが、1日1便で、都合の良い便がみつからず、結局日帰りのツアーでいくことにしました。ツアーはネットで調べ、Tripadvisor のサイトから予約しました。ファンシーパン山までの登山電車などは、現地で購入することにしました。

⑤ 持ち物

移動の労力を考え、機内持ち込み限度の7キロ以内のバックパックひとつに収まるようにしています。今回は、気候の差があまりなかったので、楽でした。

衣類、下着類は着ていくものを含め、速乾性のもの3組、これは1泊旅行でも長期旅行でも同じ、洗濯袋・ロープ、洗剤を持参します。ほか、傘とレインスーツ、ULダウンジャケット(乗り物の中が寒いことあり)、予備のズボン、非常用薬類、洗面具といったところです。安宿でタオルがない可能性もあったので、マイクロフリースの速乾タオルも用意しましたが、これは使わずにすみました。

いつも持っていくのですが、ビーチサンダル、これはとっても便利。機内や部屋で使える、濡れても大丈夫、万一の場合予備の靴になる。楽っぱという定評のあるスリッパやホテルや飛行機でくれるスリッパなんか比ではない便利さ、しかもかさばらない。

蚊にさされて変な病気もらいたくないので、虫よけとどこでもベープを持参しました。(どこでもベープは、100ml以下だったのですが、スプレーは不可とのことで、空港で没収されました。)

書類一式、およびパスポートのコピー、顔写真、クレカなどの番号控えなど。書類の中では、乗り物や宿のコンファメーションのほか、アクセス地図、およびタクシー運転手にみせるための現地語の指示書などを用意しました。

あと、今回だけですが、変わったものでは、空の噴霧器、唐辛子を漬け込んだ酢100mlを用意しました。これは後ほど別の回で説明するように野犬対策のつもりで用意したのですが、幸い使わずにすみました。

⑥ ネット環境

パッケージツアーでない一人旅ではパスポートと並ぶ2大必須アイテム。スマホには、グーグルマップをオフラインで入れれ置きました。また、各種書類や情報も、Google Drive に格納するとともに、ネットが使えなくても閲覧できるように本体にダウンロードしておきました。

充電器に加え、モバイルバッテリーも持参しました。(モバイルバッテリーは紛失、使えませんでした。痛恨のミスです。)

SIMは現地で購入することにしました。前もってネットで購入したほうが安いし面倒ないのですが、設定が成功する保証がないので、現地で買い、アクティベートしてもらい、使えることを確認してから代金を払うことにしています。

⑦ お金など

クレジットカードは、VISA、Master、JCB の3種を持参。メインはVISA、JCBはタクシー配車アプリ(Grab)用、Masterは予備および、成田空港往復のSUICA用。 現金は10万円ほど用意しましたが、ほかに、VISAのデビットカード(Sonybank wallet)を用意しました。デビットカードは、今回初のこころみ。結果的には一度に沢山出せない(出しにくい)、使えないATMがあった、キャッシングのレートは、現地両替のほうが良かった、など思わしくなかった。ただ、場所によっては両替商は少ないし、レートが悪い、怪しいところもある一方、ATMは随所にあるので、デビットカードをもっていて損はないと思いました。

空港ラウンジの利用を画策

今回、デビットカードとともに、新しい試みとして、空港ラウンジの利用パス(プライオリティーパスを調達しました。具体的には今まで楽天VISAを使っていたのですが、これを楽天プレミアムにグレードアップしておきました。年会費10,000円+消費税ですが、プライオリティーパスが無料でもらえるという誘惑に負けました。利用限度があがるのもありがたいです。今後頻繁に旅行するぞという意気込みで、プライオリティーパスを入手、乗継便などで真価を発揮するものなのですが、今回お試しで、成田の行き帰り、ハノイノイバイ国際空港の帰りと、3回も利用しました。(結果は後ほど書くつもりですが、成田はたいしたものなし、ハノイは充実していたのですが時間的余裕がなかったので、今回に限って言えば年会費の10分の1も元をとれませんでした。)

今回一番心配したこと~夜行バスの落とし穴、早朝の到着、アクセス、野犬

出発が迫って、一番の心配事は、ムーカンチャイのホームステイ先にたどりつくまで。

国道沿いの便利な場所でなく、山の中。どうやってたどりつく? 特に今回は予定では夜行バスで朝3時すぎと言う時間に着く。多分、ド田舎だろうし、そんな時間にバスからおろされたら、どうする? ベトナムのワンちゃんは放し飼い、飼い犬ならまだしも、野犬でも集まってきたらどうしよう。狂犬病の予防接種はしていないし。ちなみに、狂犬病は噛まれてから発病するまでのある程度の期間はあるようですが、発病したら致死率ほぼ100%。日本国内ではワクチンは希少らしいので、最悪、噛まれてから現地で接種するしかない。

宿とやりとりを繰り返し、同じグループのホームステイ先が国道沿いにあるので、そこからバイクに載せてもらうことになりました。(グーグル翻訳には大変お世話になりました。)そんなに早い時刻に、それも時間も定まらないのに大丈夫かいな、と不安もありましたが、ひとまず安心。

犬対策ですが、ネットで色々調べて、持ち物リストに書いた、スプレ―に唐辛子をつけた酢            を入れ、水で薄めて持参。剣呑な犬がきたら吹きかける算段をしました。それから、考えたくなかったですが、念のため、病院の在り処なんかも調べておきました。

結果的にはいずれも杞憂に終わりました。くわしくは後ほど。


ということで、次回で出発進行。

【旅程概要】

1日目

成田9:30発VJ933便に搭乗、13:05ハノイノイバイ空港着 

公共バスで市街地に移動 歴史博物館など市内散策

夜行バス(スリーパー)にて、ムーカンチャイに向かう

2日目

早朝、ムーカンチャイ着、バイクでホームステー先に到着  棚田など見学

黒モン族の家にホームステイ

3日目

バイクでバス停に行き、乗り合いバンでサパに向かう サパ教会など市内見物

サパのゲストハウス泊

4日目

早朝発のツアーバンでBac Ha 日曜市場(近隣の少数民族が集まる)見学、

ラオカイで中国との国境地帯を見学後、夕刻帰着 

サパのゲストハウス連泊

5日目

登山電車、ロープウェイを乗り継ぎファンシーパン山頂(標高3143m)登頂

下山後、黒モン族の観光村カットカット村訪問、バイクで宿に戻る

夕方のバンでラオカイに移動、ラオカイから夜行寝台列車でハノイにむかう

6日目

早朝ハノイ着 ホアンキエム湖、セントジョセフ教会、タンロン遺跡、民族博物館など見学

ハノイのゲストハウス泊

7日目

早朝、バイクタクシーで空港に移動

7:55発VJ934便にて帰国15:25成田着

総費用

交通56,060円(うち航空機40,940円) 宿(4泊)15,357

ツアー・観光12,987円 飲食9,063円 通信1,890円    合計95,352




読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

0 件のコメント:

コメントを投稿