2023/10/23

棚田と少数民族を求めてベトナム北部一人旅(その5)田舎の楽しいバスでサパに移動

9月30日、ムーカンチャイで棚田をたっぷり堪能したあと、サパにむかいます。サパはハノイより約250km、標高1,600mの山間部にある高原リゾートで、フランス統治時代には避暑地だった場所です。

ホームステイ先チェックアウト、JICAの指導の賜物?会計はしっかり

朝起きると、窓は素敵な額縁。顔を出すとヒンヤリした空気の中棚田には朝霧がたちこめ、朝日が上ってきます。(朝日の写真は前号末尾)

この日、9:50発のバスで次の目的地、サパにいくので、早々に朝食、チェックアウトをしました。会計の段階で驚いたのは、食事代だけでなく、休憩中にちょっと持ってきてくれた水などの代金、バス停までの送り賃もしっかり記録されていました。当然のことですが、頼んだとき記録している様子なかったのに、意外ときっちりしているのに驚きました。
テラスにおいてあった冊子には、モン族についての簡単な説明、観光案内と各種料金表がありこれもきっちりしている。

メニューの一部を紹介しますと、(単位はいずれも千ドン、千ドンは約6円)
・食事50から烏骨鶏220まで各種  
・コーヒー15、水(ボトル)10、ビール20、ライスワインボトル40、グラス7
(ご主人の飲んでいた米酒を進められご相伴に預かりましたが、美味しいのでおかわり、3杯くらタダでいいただいてしまいました。申し訳なし。)
・料理体験 お餅3時間 4人で400  
・田植えなど仕事体験  23米ドル
・楽器
・トレッキングツアー  1日15キロ  37ドル 半日 9キロ 
・バイクツアー   1日50ドル 半日 35ドル 
・バイクのレンタル 1日200千d 

来る前に事前調査でブログを漁ったのですが、情報乏しい中で特に役に立ったものの一つがJICA海外協力隊でこちらに来ておられたSAMさんの「ムーカンチャイの歩き方」。
ムーカンチャイで 観光開発の支援をしていたそうで、おそらくJICAあるいは同じような支援団体が貧しいこの地域に現金収入をもたらためにホームステイというビジネスを促し、各種指導したのでしょう。

バスが来ない、本当にくるのだろうか。

ホームステイ先からバイクの後ろにまたがり、町にむけて山をおりること30分、市街地に付きました。こんな僻地ですが、お店が数十軒並んでいるちょっとしたタウン。1時間前に来いと指定されていたカフェに到着。

コーヒー飲んだり、近所の店をのぞいたりしてバスを待ちます。


所が、いくら待っても来ない。時刻より早く出ることもあると聞いていたので乗り遅れたかと心配になり、カフェの人に聞いたら、あっちこっち回ってくるから10時頃に着くよとのこと。

貨客混載車

ようやく来ました。1日1便のローカルバスと聞いていたので、さぞかしボロかと思っていたら意外ときれいなミニバス、少なくとも外観は。
どうもここ始発ではなく、ムーカンチャイの集落をいくつか回ってきたようで、すでに地元の方々、そして至るところに荷物、というより、貨物が積まれています。
幸い、座席に座ることは出来ました。

バスのフロントには「ムーカンチャイ ラオカイ」の表示があり、車内には料金表のようなものが貼られています。

動き出したら、さらに10か所以上に停車、その都度、大量の貨物を積み込み、時にはおろします。穀物、飼料、米、みかん、リンゴ、テーブル、などなど。特にタグなどなく、どうやって行き先判別するんだろう。運転手のほかに助手が乗っていますが、集金の他荷物運びははこの助手の仕事、車掌と言うより苦力、体力がいります。

途中でも客を拾います。1時間も遅れるバス時間をどうやって知るのだろうか。それとも1時間、ずうっと待っているのかな。

バスの中の人々はお互い顔見知り同士? 結構広い範囲から乗ってくるので多分、そうでない人もいると思うのですが、結構楽しそうに会話を交わします。ただ、ほかの地域で見るような、大声でというのではなく、おとなしいような気がします。

13時すぎ、途中Huo ke という町で食事&トイレ休憩。食堂なないしお腹の足しになるものはなく、地元の人らしき人はカップヌードルを買い、そこに用意されているお湯をそそいで食べていました。 カップヌードルは食べたくないので、2,3軒探索、粽などが売られていても6つで1組になっており、とても食べきれない。仕方なく、小さなカステラ様のものを買って食べました。

更にサパに向けて走ります。道路は舗装されていて良好、快適に走ります。

途中、麻の畑らしきものも見ました。南ベトナムのようにコーヒーやブドウはみかけません。棚田もあるのですが、植えられているものは米のようではなく、どうやらお茶のようです。(走りながらで、うまく撮れませんでした。)

茶畑が広がります。

12:55着の予定でしたが、15時近く、無事、SAPAに到着、山間の避暑地と思っていたら、結構な大都市でした。



【旅程概要】

1日目

成田9:30発VJ933便に搭乗、13:05ハノイノイバイ空港着 

公共バスで市街地に移動 歴史博物館など市内散策

夜行バス(スリーパー)にて、ムーカンチャイに向かう

2日目

早朝、ムーカンチャイ着、バイクでホームステー先に到着  棚田など見学

黒モン族の家にホームステイ

3日目

バイクでバス停に行き、乗り合いバンでサパに向かう サパ教会など市内見物

サパのゲストハウス泊

4日目

早朝発のツアーバンでBac Ha 日曜市場(近隣の少数民族が集まる)見学、

ラオカイで中国との国境地帯を見学後、夕刻帰着 

サパのゲストハウス連泊

5日目

登山電車、ロープウェイを乗り継ぎファンシーパン山頂(標高3143m)登頂

下山後、黒モン族の観光村カットカット村訪問、バイクで宿に戻る

夕方のバンでラオカイに移動、ラオカイから夜行寝台列車でハノイにむかう

6日目

早朝ハノイ着 ホアンキエム湖、セントジョセフ教会、タンロン遺跡、民族博物館など見学

ハノイのゲストハウス泊

7日目

早朝、バイクタクシーで空港に移動

7:55発VJ934便にて帰国15:25成田着

総費用

交通56,060円(うち航空機40,940円) 宿(4泊)15,357

ツアー・観光12,987円 飲食9,063円 通信1,890円    合計95,352



読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

0 件のコメント:

コメントを投稿