2023/01/15

タイ北部・ラオスのメコン川下り・寝台列車の一人旅⑮ 雑記帳~ノウハウ(2022年11月)…

今回の旅の雑記帳

今回の旅行で気づいたこと、思ったこと。そして僭越ながら自分のやり方について書き記します。独断と偏見、お許しください。

お金の話 

海外旅行といえば両替はつきもの。どういう形で現地通貨に変えるかは大きなテーマ。

チョイス1.クレジットカード  

安全有利です。大金でも対応可能だし、盗難リスクも少ない。万一紛失しても保険で補償されます。信用の証にもなり、ホテルなどで事前に提示を求められることもあります。個人へのチップや屋台での支払いなどには使えないのが難点ですが、換算レートも現金両替よりも有利、特に円高トレンドの時期には(請求が後日になるので)更に有利になります、大きな金額の支払いはこれが一番。

というのが一般論で、今回も、JCB(私、愛国者ですから国産品優先)、VISA、Master の3枚を持っていきましたが、ほとんど利用しませんでした。理由は、東南アジアでは、多くの場合3%前後のクレジットカード手数料を上乗せされ、高くつくからです。

チョイス2. キャッシング

クレジットカードやデビットカードのキャッシングはクレジットカードのメリットと現金のメリットの両方を享受できるので、一般的にはおすすめのようですが、私は使っていません。理由は、対応ATMがあるとは限らないこと、あっても人通りの少ないところでは危険なこと、そして一番の理由は機械に故障があってカードを吸い込まれてしまうリスクを考えてのことです。もっとも本当は、やったことがない、という老人の保守性が理由かもしれませんが。

チョイス3. 現金

最強です。今回、「シリーズ⑤ お役立ちグッズ、お世話になったモノたち」でも「今回持っていったもの明細」にも書きましたように、現金8万円+300米ドルを持っていき、うち6万円を両替(9千円を使い残し再両替)しました。現金の場合、盗難や紛失のリスクがあり事故があっても保険で補償されないので注意が必要ですが、そんなに治安の悪い国ではないのと、下手に分散させると置き忘れたりなくしてしまうリスクもあります。現地通貨用の財布と日本円、ドル用の財布の2つにわけ、そのままファスナー付きのポケットに入れて持ち歩きました。

今回の両替レートは、タイ入国時@0.2563(1000円が256円になる) ブログ情報で入国フロアでなく地下で替えた方が良いとのことだったで地下の鉄道乗り場そばで替えました。同じフロアーでも10メートル歩いたところにある別の店では、0.229。ちなみに、出国の羽田で見たところではでは、0.2278。 

一方、タイ出国時は@0.2615、2週間弱の間のレート変動を捨象すると1000円あたり5.2円だから、9000円再両替して47円(0.5%)減っただけでした。

ラオスキープは、タイ・バーツから両替しました。入国時、入管の施設で1000バーツが445,000キープ、ルアンプラバンの街で494,000キープ、ビエンチャンの街で495,000バーツでした。円安の折でしたが、タイバーツは日本ほどバーツ安になっておらず、したがって円・バーツでも円安。一方ラオスキープは恒常的な下落傾向で、そのため泊まった宿はすべて米ドル建てで値段表示していました。また、一帯の国々はバーツ経済圏で、ラオスも例外でなく博物館など公的機関でもキープ価格と並んでバーツの価格が提示されていました。

チョイス4. 電子マネーその他 

アジアのキャッシュレスは日本以上と聞きますが、流石に日本のSuica 、icocaやペイペイ、Edyなどは使えません。タイではファミマと並んでセブンイレブンが沢山出店されていましたがナナコも使えません。ということで、わざわざ現地で手配する意味もないので今回は使いませんでした。あと2,3年経てば事情が変わってくる可能性も大です。

あと、高額のお金を安く両替する方法として、送金によるという手段もあります。ただ、これは受取人がいるのが前提で、また、普通の銀行ではレートがそんなによくなく、むしろ現地の安い両替屋さんで現金を替えた方がよかったりします。(この辺の情報は、日本来ておられるタイ人などが詳しいかもしれませんね。)

ついでながら、昔は大金を持ち歩く手段として、T/C(トラベラーズチェック)というものがあり、万一なくしてもリスクが小さいので多くの旅行者が持ち歩いていましたが、使える場所が限られている、発行手数料も取られる、などの理由で私は(取り扱う側の仕事をしていたこともあったのですが)ほとんど使ったことありません。10数年前に終わったようです。

保険について

私の場合、旅行保険はかけずクレジットカード付帯保険で満足しています。海外旅行保険の定番は損保ジャパンのoffですが、タイで12日間だと6000円前後とかなりお高いです。かって利用したこともありましたが、高血圧があるだけでちょっと手続きが必要になり、また高齢者の場合制約があるようで、ちょっと面倒でした。メリットはトラブルがあったときの手厚いサポートのようで、この辺を重視するなら選択肢かもしれません。

と言って全くの無保険は、安い命とは言え家族に迷惑をかけられないので、クレジットカード付帯保険を頼みとしております。カード会社、グレードによって異なりますが、私の場合は現役時代からの惰性でJCBゴールド(毎年11,000円とられる)にはいっており、海外の場合死亡時や賠償責任が1億円、救援者費用400万円、治療費300万円と、結構手厚く、これが、カードを利用しなくても自動的に補償されます(自動付帯)。万一の場合のサポートも、結局保険会社が扱っているので心配はないと思っています。 もっとも、JCBは2023年4月から利用付帯と言って、代金の一部でもJCBを使わないと補償されないことに変わるそうで他のカードも含めこれがトレンドのようです。なお、海外旅行者に最も有名なのが、エポスカードだそうで、会費無料。責任はもてませんが、多分、これが今のところベストチョイスでしょう。

WIFIなど通信の話

ネット依存症に罹っておりWIFI環境はなしで済まされません。特に海外旅行中は、Googleマップや、レンズ、翻訳、その他検索と、国内以上に活躍します。今回もパソコンやタブレットは重たいのでスマホひとつ(+モバイルバッテリー)で行きましたが、WIFI環境の確保にはいつも頭を悩まされます。

チョイス1.ただのり(フリーWIFI)

空港はもちろん、今やほとんどのホテルでフリーWIFIが使えます。タイやラオスなど東南アジアの多くの国は日本以上に普及していますのでちょっと我慢すれば済む話です。荷物も増えないしお金もかからないのでおすすめ、私もパッケージツアーや決まりきった場所しか行かないときなどは、このスタイルでやっていました。(セキュリティーの問題があるそうので、街中ではあまり使いませんでしたが。)

チョイス2.モバイルWIFIルーター

空港に行くと、グローバルWIFIやイモトのWIFIなどのレンタルワイファイの店が並んでいます。私も一度利用しました。安心感は高いのですが、1日1000円以上するし、何よりルーターを持ち歩き、かつこれにも充電する必要があり気を使うのでやめました。グループで行くときなどは1台で共用できるので便利でしょうけれど、その場合も単独行動のときは使えません。

チョイス3.国内キャリアーによる海外パケット定額サービス

今のスマホをそのまま使えるので、私のようなめんどくさがり屋には最適なのでしょうけど、高そうなので怖くて使ったことありません。

チョイス4.フリーSIM

これ一択です。SIMカードを購入して、あるいは持っているカードにチャージして、それを国内カードと差し替えて使用するもので、カード差し替えがちょっとだけ面倒ですが極めて安いので私にとってはこれ一択です。今回私は、AIS 16日間(384時間) 利用可能 タイ国内用プリペイドSIM データ容量15GB データSIM タイSIM  タイ国内への発信100バーツ分無料通話付き 800円 を購入、これを差し替えて使いました。この会社のものは定評が高く、ほかにも、数カ国使用のものも安く売られています。米国など一部の国では周波数の関係でアイフォン以外はうまく作動しないようで、行く国によって、よく選んで行こうとおもっています。

その他雑感

◯ 日本人旅行者が見当たらない

今回、バンコックは別として、日本人旅行者は1組、大阪からのカップルを見ただけでした。タイ北部やラオスは、日本人にはまだマイナーだからでしょうか。それとも、最近の日本人の内向き姿勢のせいなのでしょうか。コロナが本格収束しないうちに海外に飛び出すおっちょこちょいがいないということなのでしょうか。

◯ マスク

中国はまだ鎖国、韓国も解禁したばかりでしたので、そのせいか見かけた旅行者は西洋人ばかり。彼らははぼノーマスク、効果の是非はともかく、現地の人がマスクしているのだから遠慮したら良いのに。もっとも現地の人も、深く気にしないお国柄か、西洋人観光客の影響か、結構いい加減ではありましたが。

◯ 食べ物、飲み物

写真入りが多く、現物を指させるので、色々楽しめました。美味しくて大好きなのですが、素材的には似たりよったり、要はライムなどの酸味、ハーブ、ナンプラー、タマリンド、砂糖、唐辛子、ビーフンなどの組み合わせ、それから肉をケチらないこと、こんなものでしょうか。(理解は浅いかも) 

飲み物ですが、普通の食堂ではビール以外のアルコール飲料はあまり売られていません。もともとビールは苦手な方で、メコンウイスキーやタイワインも料理にあわせて飲みたかったのに。

果物は、南国の例に漏れず市場や屋台でたくさん綺麗に並べて売られておりました。特に喉が渇いたときは、ポメロ(文旦の大きいやつ)やマンゴ、あるいはこれのジュース、ココナツに助けられましたが、ドリアンは見かけませんでした。高いのであまり売られていず気づかなかっただけかもしれませんが、南タイの産物だから北のほうにはあまり来ていなかったのかもしれません。品種改良によりかってほど臭いが強くなくなっているので食べるのを楽しみにしていたのでちょっと心残りでしたがまたの機会に。

◯ 言葉

バンコックではあまねく英語が通じるという話でしたが、私の行ったタイ北部、ラオスでは、宿を除いてほとんど通じませんでした。もちろん身振り手振りを交えて簡単な単語で用件は伝えられるのですがちょっと込み入った話になるとからきしダメでした。運転手さんなどはちょっとわからなくなると翻訳アプリのはいっているスマホを差し出してきたりして、こういうものがあるから観光客相手の仕事をしていても不自由はないのでしょう。西洋人が沢山来て普通にやっているようなのだから、私の方の英語が悪かったのかもしれませんが、これは意外でした。平日で英語を話すような人種はオフィスに出勤中で街に出ていなかったのかもしれません。もっと根本的には一般に日本と同じで英語を勉強しなくても就職できて飯が食えるということなのでしょうか。

◯ その他

日本の農村風景は、今やハウス、マルチ、それから太陽光パネル、作業は機械。ハウスはなくて当然ですが、ほかも今回こういうもの見かけませんでした。ごく狭い範囲での観察ですし季節にもよるのでしょうけれど、ラオスはともかくとして成長、近代化の著しいタイなのに農機を見なかったのは意外でした。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

タイ北部・ラオスのメコン川下り・寝台列車の一人旅シリーズ全体の目次

① その1 行程などあらまし(2022113日~15日)

② そもそもの発端 ~ ラオスに魅せられて(202211月)

③ 羽田からチェンマイのゲストハウスまで(2022113日)

④ チェンマイ郊外 ~メオ族ドイプイ村など(2022114日)

⑤ お役立ちグッズ、お世話になったモノたち(202211月)

⑥ チェンライに移動、サタデーマーケット最高。(2022115日)

⑦ タイ・ラオス・ミャンマー国境付近(2022116日)

⑧ 国境川沿いの街、チェンコーンにて (2022117日)

⑨ 陸路国境越え、スローボート乗船、何もない田舎漁村へ(2022118日)

⑩ ルアンプラバン再訪 (2022119-10日)

⑪ ラオス、バンビエーンまで悪路バス移動(20221110日)

⑫ バンビエーン郊外散策後ラオス中国鉄道でビエンチャン入り(20221111日)

⑬ 掴みどころない首都ビエンチャン街歩き後国際バスでタイへ(20221112日)

⑭ 快適なタイ国鉄夜行寝台でバンコック入り(20221113日)

⑮ 雑記帳  WIFI 言葉 移動手段 お金 その他(202211月)

⑯ バンコックから帰国便搭乗(20221114日)


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