2025/02/09

北欧バルト8カ国一人旅(その16)クラクフ郊外アウシュビッツ博物館 (2024年9月)

(17日目)

最後の目的地、アウシュビッツ収容所跡(博物館)に行きます。今回の旅行は北欧、バルト三国が主目的だったのですが、帰国便の都合でポーランドのワルシャワを最終目的地としました。それならということで、一度行きたかったアウシュビッツ博物館を訪問することにしました。バルト三国を巡っている折、ホロコースト関連施設を訪れ、旅の後半はダークツーリズムになりました。




事前手配、日本語ガイドをおねがいすることに

アウシュビッツ博物館に行くに当たり、ネットで色々調べても情報が限られている上、思ったよりハードルが高いようでした。
すなわち、必ず英語またはポーランドの現地ガイドにつれられた館内ツアーに参加することが必要であること、参加者が多く当日券は買えない可能性があること、など。

あれこれネットで調べた中で一番ヒットしたものにポーランドナビ https://witam-pl.com/ というサイトがあり、ここが一番情報が豊富で役に立ちました。

いろいろ悩んだ挙げ句、この主催者のカスプイックあやかさんが、日本語ガイドをしているというので、これに飛び乗りました。上の写真の女性、チビちゃんでなく大きい方です。(写真は公開WEBから採ったものにつき、モザイクはつけていません)

費用はPLN(ポーランド・ズウォティ)670、約27,000円、他に入場料兼現地ツアー料金2人分PLN200、約8,000円で合計35,000円。一人で予約していけばPLN100≒4,000円ですむわけですから、贅沢かなとも思ったのですが、折角だから中身の濃い見学にしようということで、お願いすることにしました。(妙齢の女性だからではありません)

結果的には大正解でした。そこまでの交通やその他色々聞くことが出来た上、何かと予備知識の学習を求められ、万全の態勢で臨むことが出来ました。また当日の解説も、ツアーの翻訳ではなく、ユダヤ人文化など周辺知識も含め詳しい説明を受けることが出来ました。
(レクチャーされるほうが、老人性健忘症で頭に残らないという悲しい現実がありますが。)

クラクフ駅からオシフィエンチムに列車移動、ガイドのあやかさんと合流

7時44分発のローカル列車に乗車、8:47に博物館最寄りのオシフィエンチムに行きます。
ローカル列車とは言え、スマートな電車、途中検札のお姉さんが乗ってきました。(写真右で瀬を向けている人)


駅のホームでガイドのあやかさんと合流。あやかさんは途中駅から乗ってきたようで、日本人がほとんといないのですぐわかりました。

10時発のバス待ちの間、駅のベンチで事前レクチャーを受け、博物館ゆきバスに乗車、やっと到着しました。もっと簡単に行けるかと思っていましたが、結構面倒でした。

アウシュビッツ博物館構内

このあと、入場ゲートから、ポーランド語ガイドツアーにくわわり、第一収容所アウシュビッツ、第二収容所ビルケナウを見学します。

のどかな風景です。いわれを知らなければ大学のキャンパスか、どこかの工場かと思ってしまいます。

右の写真が有名なゲート、「働けば自由になれる」とあります。
館内は、(大量の)毛髪など人間の体の一部のある場所以外は撮影自由ですが、写真とるの憚られます。ただただ見て回りました。


右は、展示からコピーした当時の写真です。



上から青酸化合物チクロンBを注入します。右は、初代収容所長のルドルフ・ヘスが戦後処刑された絞首台


焼却炉です。


右は監視塔兼貨車の入口、貨車の積載物は御存知の通り。

のどかな風景です。


歩き回ったせいもあり、疲れました。気持ちの良いものではありません。

午後は、一旦クラクフに戻り、あやかさんから勧められたウィエリチカ岩塩坑を見物する予定です。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

1 件のコメント:

  1. こんにちは!
    アウシュビッツ博物館でご案内をさせていただいたカスプシュイック綾香です。ブログをお知らせいただいたので、さっそく読みにきました (^ ^)
    このたびは、丁寧にご紹介いただき、心から感謝申し上げます。ご一緒させていただいた時間を、この記事を通して思い返すことができ、とても嬉しく読ませていただきました。

    当日の限られた時間の中で、少しでも多くのことをお伝えできれば…という思いでご案内しておりましたが、こうして旅の一部としてしっかり心に残していただけたことを知り、大変光栄です。
    残りの旅行記もまた読ませていただきますね。

    今後も、旅先での出会いや学びが、日常にささやかな彩りを添えられますように。ありがとうございました!

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