経緯および事前手配
目的、動機
絶景とか、世界遺産だとか、そういうものも良いですが、それらはパッケージツアーにお任せ。もっと言っちゃえば、大型画面のテレビで十分堪能できます。現地に行って現地に触れ、匂いも嗅いで、時にはお腹も壊して、いろいろなハプニングに見舞われて苦労しながら歩くのがタビの醍醐味、そう思って「一人旅」をしています。ホントはお金がないからですが。
2023年の9月、ユーチューブで知ったベトナムイエンバイ省にあるムーカンチャイと、その隣のラオカイ省サパに行きました。棚田の広がる大変美しいところです。またサパと同じラオカイ省にあるバックハーという近隣の少数民族の集う日曜市も見物することができました。(その時の記事は、棚田と少数民族を求めてベトナム北部一人旅 として(その1)から(その11)までこのブログに載せています。)
大変感銘をうけたので、夢をもう一度、これにも負けず劣らず絶景が広がり、より多くの少数民族が住むという、ハザン(ハジャン)省に行こうと思い立ったものです。
ベトナムの少数民族
ベトナムには54のエスニック・グループがあるとされ、その86%がキン(京)族、のこりはタイー(齊)族1.9%、タイ(泰)族1.7%、ムオン族1.5%、クメール族1.4%、ホア(華)族1.1%、ヌン(儂)族1.1%、モン族1%、ザオ(猺)族といった少数民族で、一番多くの種族が住むのが中国と国境を接するハザン省なのだそうです。
そういうことで、期待は膨らみます。
フライトの予約
1月28日18:05成田発 JL751便 22:30ハノイ着 (その後、24分後ろ倒し変更)
2月3日 23:55ハノイ発 JL767便 翌4日6:35成田着
料金 一人91,830円
久々のJAL便です。 ちなみに、今3ヶ月先の料金を調べたら、JALは85千円、ベトナム航空は6万円、LCCのベトジェットエアだと往復4万円、いずれも直行便、中国廻りで拉致されるリスクをいとわないなら中国国際航空で3万円で往復できます。安いものです。
現地ツアーの手配
前回、イエンバイ省やサパ省に行ったときは、すべて個人手配でいきました。ハノイから夜行バスで行き、未明にムーカンチャイのホームステイ先もよりのバス停に到着、そこから迎えのバイクの後ろにのって到着、帰りは乗合バスと、ラウカイ駅からの夜行列車でハノイまで戻ることができ、現地ツアーは使わずみすみました。
今回は前にもまして山岳地帯にあるポイントポイントを歴訪するため、公共交通機関は無理、現地ツアーに頼らざるを得ませんでした。オートバイをレンタルして、というチョイスもあり西洋人旅行者たちに人気のようですが、日本の国際免許証は使えないし、(50ccまでは免許不要、それ以上も事実上チェックされないという説もあります)第一、普段乗っていないので危ない危ない。
ということで、下記の現地ツアーを申し込みました。
Veltra 「ベトナム最北端の秘境ハザン3泊4日ツアー 絶景と山岳民族に出会う旅<ハノイ発/食事付き/日本語or英語ガイド>」車利用プラン(日本語ガイド) USD747 実際の運営会社は、LotusEra社(Southern Breeze社)で、日本の大手旅行者のツアーを請け負っている会社です。
ほかにもバイク利用プラン(英語)448.2ドル、 (日本語)711ドル があり、いずれもバイクの後ろに乗って観光するプランですが、おっかないので辞めておきました。そのほか、自分でバイクを運転するひとは、グループを作ってガイドのあとをついていくものがあり、こちらはもっと安いようです。
料金なのですが、日本円で10万円以上、それも一人だと、2人分の支払が必要になるということで、84歳の超元気でお人柄も良い先輩をお誘いして、二人旅となりました。
ハノイ近郊観光の手配、ホテルその他
上記のツアーは1日目の早朝6時からスタート、3泊4日で、最終日は空港まで送ってくれ、その日の夜行便で帰れますので、最短では、前日にハノイに着く4泊+機中泊で6日間に収まるのですが、同行者がハノイ初めてということと、少し余裕がほしかったので、ハノイに3泊、1日は市内観光と休養、1日は近郊観光に充てることにしました。
◯ 近郊ツアーは、下記のとおりです。ハロン湾とならぶ定番観光地です。
EZ Viet Travel社 「チャンアン・ホアルー・ムア洞窟【英語】110万VND…リムジンバス/サイクリング」110万ドン(≒7000円)現地払い 実際の運営会社はCozy Vietnam
日本語ツアーもあるのですが、このときはテトのため(および多分客が少ないため)催行されませんでした。
ちなみに、EZ Vietは、EZStay Hanoiという日本人むけの宿、ツアー手配会社がやっており、ここのサイトは有益でした。また、(その5)に書きますが途中トラブルに見舞われたのですが、ここのサポートにより危機を脱することができました。
◯ ホテル
ホテル デュ パルク ハノイ (Hotel du Parc Hanoi)
もとニッコーホテル(日本航空とは無関係)と言っていた5つ星ホテルで、安宿専門の私には分に余るのですが、バスタブがお好きな同行者に配慮したのと、何より、テトで客足が遠のいていたため格安で泊まれたために、お世話になりました。ツウィンで3泊28,000円という安さ、設備は期待に違わずでした。 当初、Booking Commで探したときは、ずっと高かったのですが、念の為Agodaで見たら、タイミングがあったのか、格安でゲットすることができました。 ひとりあたりにすると1泊4666円で5つ星ホテルです。
◯ 空港送迎
その他、空港送迎を手配しました。折しも到着予定の1月28日はテト(旧正月)の大晦日で、車がつかまらないのを危惧してのものです。
全体スケジュール
全体の行程は下記のとおりです。
1月28日 (火) |
18:05 成田発(T2)―(JAL JL751)― 22:30ハノイ着 (泊)Hôtel du Parc Hanoï(Khách sạn du Parc Hà Nội) |
1月29日 (水) |
午前中ゆっくりして、市内観光 ホテル→ハノイ駅(メトロ試乗)→ 文廟 →ホーチミン廟、一柱寺 →タンロン城跡→ トレインストリート→ ハノイ大教会 →ホテル *時間があれば、旧市街→タンロン水上人形劇場 → 玉山祠→ ホアンキエム湖 (連泊)ハノイ |
1月30日 (木) |
7:40 ツアー迎え「チャンアン・ホアルー・ムア洞窟【英語】」 19:30帰着予定 (3連泊)ハノイ |
1月31日 (金) ツアー1日目 |
6:00ホテル発 ハノイからハザンまでバスで300km、6時間~6時間30分 昼食後、車で出発 (泊)Mun Homestay (Quan
Ba郡 Nam Dam)ダオ族のホームステイ先 |
2月1日 (土) ツアー2日目 |
8:30 朝食後出発ルンタム(Lung Tam)、キャンティ(Cán Tỷ)坂、イェンミン(Yen Minh)、タムマー(Thẩm Mã)坂、モン族のアヘン王の家、ロロ族の村 (泊)Ethnic Jr Hotel (ドンヴァン) |
2月2日 (日) ツアー3日目
|
ツアー3日目 早朝日曜市見学、8:00ホテル発、朝食、9:00チェックアウト、マ・ピ・レン(Ma Pi Leng)峠、ニョークエ(Nho Que)川、トゥサン(Tu San)峡谷(東南アジアで最も深い峡谷)、モン族の村、ニョークエ(Nho Que)川クルーズ、ドゥ・ギア(Du gia)村 (泊)Chien’s Lodge (Du Gia)のホームステイ先 |
2月3日 (月) ツアー4日目 |
8:00発、朝食、ハザン市にて昼食 20:00 - 20:30 空港着 空港にて夕食 ハノイ発23:55(T2)―(JAL JL767)― 翌6:35成田着 |
2月4日(火) |
6:35成田着 |
その他事前手配
◯ 携行物
荷物は、バックパックに収めました。山岳地帯なので動きやすいようにという狙いからです。結果的には専用自動車での移動でしたので、スーツケースでも大きな支障はなかったかもしれませんでした。
◯ 保険
奥地にいくこともあり、クレジットカード付帯保険以外にも念の為、救護費用などをメインに「たびほ」で保険をかけました。
◯ 通信環境
SIMカードは、現地空港でViettelのものを購入しました。e-SIMは、前回トラブった経緯もあり、今回は同行者もいることもあり、安全のため物理SIMにし、現地で装着して開通を確認してから支払をしました。
連れは、日本でVienaphone のSIMを購入しました。ハザン省は通信事情が悪いのでViettelが安全との事前情報もありましたが、結果的には問題なかったようです。
費用
概算ですが、フライト92千円、チャンアンなどツアー7千円、ハザンツアー116千円、ホテル14千円、ハノイでの飲食20千円、その他とも合計27万円ほどとなりました。
現地ツアー、特に専用車のツアーがあったので、普段の貧乏旅行に比べると高く付きましたが、ハザンツアーの満足度150%、コスパは大変良かったと思います。
それでは、次回から、少数民族たち、棚田、ハノイの市内、チャンアンなどについて順次ご報告します。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。
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