(2月1日)
前日はハノイから遠路ハザン省入り。Nam Damというダオ族の営む民宿(ホームステイ)に泊まりました。
ツアー2日目は、ハザン省の山岳地帯を走り回り、ルンタム、キャンティ坂、イェンミン、タムマー坂、アヘン王ヴァン・チンドック(王志徳)の家、ロロ族の村などを訪れる予定です。
究極のローカル朝食
朝食、何だと思います? 現地でとっても普及しているもの。そう、インスタントラーメンです。インスタントラーメンに目玉焼きをのせたもの。がっかりだったけど、スープは自家製のようで正直なかなか美味しかった。ほかの食堂でも、麺類を頼んだとき、ソンさんから米粉でなくインスタントラーメンですよ、と言われたことがありました。ちなみに、この地方では小麦は作っていませんので、大抵のものはコメからつくります。
キャンティ坂
朝食をすませて、麻織物の村ルンタムにむかいます。
くねくねと山道を走っていくと、途中で露店がでているところに到着。キャンティ(Can Ty)坂で、このあたりの原生林は世界遺産のようでユネスコの標識も建っています。天候がわるく写真ではあまりよく写っていませんが盆地が広く見渡せます。
更に行くと、山道を民族衣装を着た人が歩いています。こんな山の中をと不思議な光景、走っているとだんだん開けてきて謎解明、みんなの向かっている場所は村の広場で白モン族があつまっているのだそうです。
モン族は普段でも民族衣装を着る人がおおいようですが、この日はテトのお祭り。一張羅を着込んで集まっています。山の中から徒歩で、バイクで、集まってきます。
お母さんが見物に夢中になっているのか、広場にはこんなものも落ちていました。
右の写真は小学校、なかなか立派です。
男性の若者たち、ジェンガ? ボールではない小さい物体を使って足で羽根つきをしています。服装は特に普通とかわりありません。
Yen Minhの町付近ではもっと盛大なお祭り
イェンミンの町に行くと、露店もたくさん出てもっと盛大にやっていました。白モン族だそうです。
左の筒の中身はもち米です。左側、普段こういうもの着ているのでしょうか。それともよそ行き?
お祭りというだけでなく、市場も兼ねているみたいですね。
あとから知ったのですが、この子達は花を売っているんではなく、写真のモデルさんなんだとか。並んで写真撮ってお小遣いわたせばよかった。
背負籠は、今ではプラスティックだったりしますが、彼らの伝統的な物入れ、作業道具や収穫物を背負って、段々畑を昇り降りします。
このあたりの風景
みんな広場に集っていますが、周辺はこんな景色が広がります。山のずっと上の方まで棚田が続いており、この人たちの多くはバイクでくるかはるばる徒歩でここまで歩いてきたわけです。
桃の花が咲き出しました。もう少し暖かくなると、桃源郷の出現かも。
リネン織りの村Lung Tam
モン族の手織り村、ルンタムのリネンは高品質で有名なのだそうですが、今は観光地になっていて食べ物売っていたりの他、土産物屋や貸衣装屋があります。
村の中は花でいっぱい、ナバナなどが咲き乱れる中に、ハートマークかなんかがしつらえてあって、レンタルの民族衣装に身をくるんだ娘さんたちが記念写真撮っていました。
右の写真も、偽物の少数民族でしょう。
観光村と言っても、実際住んでいて、制作活動をしているようです。1枚の麻リネンをつくりあげるまでに41もの手作業があるのだそうです。
猫の毛を少し混ぜると美しい光沢に仕上がります、というのは嘘です。
左のミシン踏んでいるひとは、もしかしたらフェイク(コスプレ観光客)かもしれませんが、まあこんな感じでしょう。桃の花はフェイクではありません。
アヘン王の家
中国国境付近に、戦前、中国からのアヘンの密輸密売で財を成したモン族の大富豪ヴァン・チンドック(王志徳)の邸宅跡があります。
さほど興味をひかれませんでしたが、お供え物が沢山置かれている上に、お札が沢山ささげられていました。
麻薬商売でアコギなことをしたギャングだろうになぜと、ガイドのソンさんに聞いたら、皆からの尊敬をあつめているのだとか。
現在の感覚で考えちゃいけないんですね。現地の人にしてみれば、ケシの生産は日常生活そのものだったのでしょうし。
観光客で賑わっていました。
アヘン王邸宅の前の食堂で昼食を摂りました。
お野菜も、肉もたっぷり、ベトナムはどこに行っても安くて美味しい。付近の店ではいろいろな食材が売られています。
そばには軍隊の基地があります。桜(ヒカンザクラ?)はほとんど散っていました。
観光客はウロウロしていましたが、基地の中はテトのため閑散としていました。中国の国境はすぐそば、国境付近には旗が立ってここはベトナム領土だぞと主張しています。
国境付近のロロ族の村へ
美しい景色が続きます。展望所のそばの段々畑に大根が植わっていました。土がすくないのでしょう、生育は貧弱でした。
左の人はロロ族の衣装を着ていますが、多分観光客でしょう。ロロ族の衣装は派手だと言いますが、確かに。 右は本物、裁縫をしています。
左は写真からとったものです。右は民家、その下は粉を挽いたり搗いたりする現役の民具のようですが、ちょうど男性が修理していました。
調理したり、粽を売っていました。
ドンヴァンの町で宿泊、夕食
また峠道を走って、ドンヴァンの町に行きます。
今夜はホームステーではなく、Ethnic Jr Hotelというホテル。日本の基準では商人宿、でも外の景色は良いし快適でした。
共用バルコニーからの景色です。
夜の街に繰り出して夕食。テトで賑わっています。広場ではアトラクションが催され、素人ダンスにしか見えませんが、大勢の人が楽しんでいます。
お店も遅くまで開いています。
今夜は鍋料理にしました。もちろん、トウモロコシ酒ルオンゴーはたっぷりいただきました。(ボトルがあったので見たら25%でした。)
左の写真で灰色がかった鶏肉が見えるかと思います。これは一種の烏骨鶏。この地方の特産のようで滋養豊富、やはり高価だそうです。
ごちそうさま。
この日、走り回ったのは、この地図の範囲。峠から峠、曲がりくねった山道を何回も上り下りしなければならない山岳地帯です。
翌日は、ベトナムで最も美しい峠といわれるマ・ビ・レン峠を通り、東南アジアでもっとも深い峡谷トゥサン峡谷(以上、いずれも主催者側発表)を見物、ニョークエ川クルーズを楽しむ予定です。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿