2025/02/23

春のモンゴルは素敵でした

2024年6月12日(水)から16日(日)まで、阪急交通社主催の「お一人様参加限定 はじめてのモンゴル3つの感動体験5日間」に参加、首都ウランバートル周辺を観光してきました。

手作りの旅行を心がけているのですが、一人旅は何かと制約がありそうで、考えあぐねていたところに、ちょうどよい企画があったので飛び乗ったものです。

そういうことで、この記録、あまり独自性がないので、普段にも増して面白くないことを保証しますが、モンゴルの写真だけでも御覧くだされば何かの参考になるかもしれません。


ツアー日程 

1日目
12日(水)
1240 成田空港カウンター集合  ただし、点呼をとったあとは自由1440発 ミアットモンゴル航空 OM502 便   
1915ウランバートル着(時差1時間)
2日目
13日(木)
ホテル→チンギスハーン騎馬像見物 →テルンジ国立公園のアリアバル寺院見物
昼食後、遊牧民のゲル訪問、馬頭琴演奏鑑賞
ツーリストキャップ(ゲル型宿泊施設)に宿泊、星空鑑賞
3日目
14日(金)
ウランバートル市内観光(ザイサン丘、ガンダン寺、スフバートル広場、チンギスハーン博物館、ノミンデパート)
4日目 
15日(土)
ウランバートル駅からウランバートル鉄道に乗車(約1時間)
ホスタイ国立公園観光
5日目 
16日(日)

745発 ミアットモンゴル航空OM501便 1340成田着

(1日目)モンゴル入り

ミアットモンゴル航空

世界中いろんな航空会社があるものですね。かってのユーラシアの覇者で決して新興国ではないですが人口は350万人、小さい国でもそれぞれの国の期待をになったナショナルフラッグが頑張って各地に飛んでいます。乗務員はみんな色白面長、檀蜜似の仏さん顔の美人揃い、この国のエリートたちなんでしょう。

それはともかく、出国のセキュリティーチェックもゲートは空いていて順調。大型バス1台分くらいの乗客しかいないのが寂しい、丸顔で色白、田舎娘風の客に混じって、鬢付け油をプンプン匂わせた相撲取りがいました。疎いもんで名のある力士かは存じませんが、おつきも人もおらずエコノミーだったから、若手の下積みでしょう。

5時間あまりで、ウランバートル付近の大地が眼下に。流石に広い、見慣れた東南アジアや欧米とは異なる草原の景色。隣の席の日本人が、緑が出てきた、と感嘆していました。聞くと仕事などでリピートしている方、ここの人たちは春を待ち侘びている。もちろん牛や馬も。

やがてチンギス・カン国際空港に到着。小さな空港、ひんやりしていました。6月なので流石に20度ちかくあるのでしょうけれど、冬は氷点下30度にも40度にもなるんだそうです。

渋滞の中、市内へ

空港そばは雄大な景色の中を順調に走っていましたが、市内にはいると21時にもなるのに大渋滞、白のプリウスだらけ、たまにメルセデス、バス・トラックはヒュンダイが多い。タクシーはみかけない、バイクは殆ど見かけません。寒いからでしょう。クラクションを鳴らさないのが意外。性格がおとなしい?それとも規制が厳しい?

ネオンはみかけず暗い感じのビルが並んでいます、他のアジア諸国は中国風も多いのですが、ここはロシア風、キリル文字のせいもありモスクワってこんな感じ? 途中、火力発電所が幾つか見られました。ほかにも冬の暖房に石炭をつかうこともあって大気汚染も酷いそうです。

(2日目)テルンジ国立公園へ

ホテル周辺

泊まったホテルはフラワーホテル、都心部からそう遠くない、各国の大使館もある場所にあります。翌朝、周辺を少し散歩しました。ポプラの綿毛が飛んでいて春の陽気。周辺の建物は陰気で無秩序ですが、緑地なども整備されています。周辺の道路は空いていて、道路に壁絵でモンゴルの今昔が描かれていました。議会制民主主義国ですが、中国とソ連(ロシア)からの大きな影響を受けてきて最近まで社会主義だった、いかにも新興国。



結構なんでもある大型店舗

テルンジ国立公園にむかいます。途中、トイレ休憩で立ち寄ったスーパーマーケットが期待と異なりすごかった。一見したところ倉庫のようでしたが、中は家電製品、工具・農機具から、おもちゃ、食料品、お土産品までなんでもありの文字どおりの百貨店。市場かこういうお店かのどちらかしかない?




ジンギスカン騎馬像


もう少し走ると、観光名所に着きます、ジンギスカン騎馬像。


こんなの攻めてきたら怖かっただろうな。鎌倉武士たち、よくぞ食い止めてくれました。

至る所チンギス・ハーン、観光資源だからなのか、民族のホコリだからなのか。そりゃモンゴル人にとっては今でも大英雄ですよね。ロシアや中国威張っているけど、世が世なら、といったとこでしょう。朝青龍も英雄のようですが。

箸がない


昼食は、揚げ餃子(ホーショール)。

ここに限らず、ツアーを通して箸が備わっていません。なぜ箸をつかわないか聞いたら、昔は箸の文明があったのだけれど、長い間のソ連支配の間で、廃れたのだとか。ガイドさんが適当に答えただけかも知れませんので、帰ってしらべてみました。

「かつてモンゴルなどは食事用食器として箸とナイフが一つのサヤに収納してある「蒙古刀」がありました。遊牧民族だったモンゴル人や中国北方の人達が常に携帯して、箸は熱くて手に持てない食物や麺類などを、ナイフは肉などを切り取り、そのまま口に運んで食べるという使い方でした。」「伝統的な食文化は、遊牧生活に根ざしたものであり、手で肉や乳製品を食べる習慣が主流でした。」「20世紀にモンゴルはソ連(ソビエト連邦)の影響を強く受け、ロシア式の食文化が広まりました。ロシアでは箸を使う習慣がないため、モンゴルでもフォークやスプーンを使う文化が定着し、箸が廃れていった可能性があります。」とのこと。


テルンジ国立公園、アリアバル寺院

バスを降りて暫くハイキングコースのような道を行きます。亀石なんてのも途中にあります。


やっと到着したと思ったら、これはいわば山門。ここから上り坂になります。なまった体には結構たいへんでした。
中腹にアリヤバル寺院が現れます。チベット仏教のお寺です。階段の段差が大きい。






でも登った甲斐がありました。上は眺望が広がります。






遊牧民のゲル訪問、馬頭琴演奏鑑賞

遊牧民の住居(ゲル)を訪問しました。当然、事前に話がついていて観光客に開放しているのでしょうけれど、実際に生活しているのは確かなようです。

国道沿いなんかにもゲルはよくみかけました。なかには倉庫らしいものもあったりします。昔ながらと言えなくもないですが、車なんかが横付けされていたりします。

このお宅では柵をめぐらせて牛を飼っていました。ミルクティーをご馳走になりました。馬乳酒は7月にならないと出回らないらしいです。






ここで、馬頭琴の演奏を聞きました。楽器演奏に先立ってモンゴル独特の二重声の披露がありました。地を這う様な低音と高音の声を同時に出し、循環呼吸によって出し続けるものです。
この人たち、学生アルバイトだそうで、アチラコチラを車で飛び回って演奏しているようです。


ゲル型ホテルに宿泊

夜は、ツーリストキャンプ内の「ゲル」に宿泊しました。グローリーリゾートモンゴリアというホテルで、ゲルの形をしていますが、中はご覧の通り、バストイレ付のホテルそのもの。海外では珍しいシャワートイレがついていました。


別棟のレストランで食事、そのあと「星空観賞」に行きました。
周辺に光がないので、よく見えるはず、楽しみにしていたのですが、やや曇り気味、それから多分だと思うのですが、大気汚染でも一つでした。内陸性のため夜の冷え込みがあり、これはたっぷり味わいました。

(3日目)ウランバートル市内観光

ガンダン・テクチェンリン寺院

通称ガンダンデラ、チベット仏教のお寺です。この国は仏教徒が5割、もちろんチベット仏教です。残りは無所属が4割、ほか西部中心にイスラム教が3%程度とのことです。
 


右のは(寄進された?)仏像たち、いっぱい並んでいます。

信者さんたちが熱心にお参りしていました。満員状態、入り込むのは遠慮しました。


ザイサン丘

ザイサン丘にも登りました、街全体を眺望できました。高層ビルも沢山みられますが、アジアや中国のビルが大小様々、奇抜な形のものも会ったりしますが、ここは画一化されているように見えます。ソ連支配の影響?



スフバートル広場

チンギス・ハーン博物館に行きましたが、あまり印象に残っていません。撮影禁止なので写真取りそこねましたがノミンデパートにも行きました。元国営デパートのようで昔の田舎のデパート、地下が食料品スーパーになっていて、お土産かうのに便利ではありました。

大統領官邸の前のスフバートル広場は、着飾った人たちで賑わっていました。どうも大学の卒業式があったようで、記念写真とったりしていました。(左の奥はオペラ座、右のバックは大統領官邸)


下の写真は、ホテルのそばで撮ったもの。
左は子どもたちの家(Children's House)、あるいは子供宮殿、ここでトウメンエヘ歌舞団が民族歌舞を披露してくれるそうです。右は相撲会館。いずれも遠目でみただけです。


(4日目)鉄道で、ホスタイ国立公園へ

モンゴル縦貫鉄道

4日目、朝からウランバートル駅へ向かいます。
鉄道博物館が併設されていて、蒸気機関車が過去の栄光を誇っています。
駅舎は立派、折から中国国境からの列車が入線しました。中国からくる列車もあるそうです。長い長い、端から端まで歩いて数えたのですが忘れました、二十数両あったように記憶しています。


 

乗車口で車掌さんのチェックを受けて、乗り込むと寝台車でした。1時間の乗車時間でしたが、みんなで集まって談笑できました。ちなみに飲食禁止だそうです。

途中の景色は雄大。右の写真、住宅地が山の上まで続いています。これらはゲルではないようです。



ホスタイ国立公園

1時間ほどで野原の駅に到着、ここから四輪駆動車でダート道を走っていきます。
ここではシカ、ガゼル、野生動物が豊富で、同乗者はマーモットを見たと言っていましたが、みることはできませんでした。

ここではモンゴル固有種の野生馬「タヒ」が保護されていて、見られるポイントで降車。そこには望遠鏡がしつらえてあって、遠くの丘の稜線にいるのをガイドさんが肉眼で見つけ、望遠鏡をむけてくれました。みんな、あ、いたいた、と言っていましたが、よくわかりませんでした。ウマが合わず、うまくいかなかったということでしょう。
民族服を貸してくれたので着てみました。精悍さに欠けるきらいがありますが景色にマッチしました。


ツアーを終えて

5日目、朝4時過ぎにホテルを出発、7:45発のMIATモンゴル航空OM501便に搭乗、13:40成田帰着、素晴らしい景色、大変楽しい旅でした。

物足りない、もう一度来たい

満足感いっぱいでしたが、今回は首都ウランバートルの周りをうろちょろしただけ。アゴアシ付きで短い時間で効率よく観光できましたが、自分の足であるけなかったので市場を覗くとか、裏通りを散歩するとか、町のレストランで食べるとか、そういったことが出来なかったのが心残り。それに地図を見るとモンゴルは広い、また来なければ、そういう思いです。

ツアーの良さ

今回、最初から最後までセットツアーで行ったので、ものすごく楽。何も考えなくて良い、何も心配しなくても良い、食事も、交通も全部ついてくる、わからいことがあればガイドさんに聞けば教えてくれる、しみじみ楽だなと思いました。費用面でも、今回のコースに限って言えば、自分でいくより安上がりだったでしょう。

反面、自分で動くハラハラドキドキがないのが難点で、現地の人たちとの接触も希薄でしたのが残念といえば残念。

今回のツアーで良かったことは旅の仲間たち。男7人女人5でしたが、みんな旅慣れた人ばかりで大抵のところには行っているという方ばかり。それでいてマウントを取ろうとする人はおられず、節度のある良い人ばかりで良かった。詳しくはお互い詮索していませんが、いろんな職業、経歴の方がおられて、話がはずみました。難点を言えば、「ウズベキスタンは絶対行くべきだ」なんて具合にけしかけられたこと。困った困った、モンゴルの西部や東部にも行きたいし、ウズベキスタンもそのうち行かねば。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。











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