1月31日、今日から今回の旅行のメインであるハザン省に向かいます。
朝6時行動開始
朝6時に迎えの車が来る予定、テト(旧正月)3日目で、近所の店はどこも閉店、朝食は途中で食べることにしました。
少し早めにロビーに降りたら、すでにガイドのソンさんが待っていてくれました。車は10人乗りくらいのワゴン車、ガイド兼運転手なのかと思っていたら、別に運転手のラオさんが待機していました。まだ人件費節約という世界ではないのでしょう、それにあとで実感したのですが、これは運転だけでも超人的な体力と技術を要するドライブです。
ドライブインで朝食、沿道でつまみ食い
途中、ドライブインでトイレ休憩兼朝食、おかゆはなかったけれど牛肉フォーが美味しかった。そして少し走ったところで見慣れない果物が山積み、道路の反対側には畑がありたわわに実っていました。プラムくらいの大きさ、柑橘のようにも見えるけれど色がうすい、食べたらリンゴのような味で極めて美味、インドナツメでした。
左は注文窓口、上の画面はメニュー
右はインドナツメの木、鈴なりです。
お店番?
街はどこもテトの飾りでいっぱい。農村部にいくと、もう田んぼに水がはられているところもありました。ここは南部のホーチミンと異なり冷涼な気候ですが、それでもバナナは採れるし2期作は可能なのだそうです。
民家突撃訪問
早速、少数民族の家に行きます。観光用に前もって話をつけているような村ではありません。ワンちゃんはお仕事柄吠えてきますが、中の人達は突然の闖入者にも寛容です。
上の家と言い、トラクターと言い、このあたり平野部で豊かだと思います。
少し走って別のところにも行きました。
どこも民族衣装をまとっているわけではありません。暇そうにしている奥さんがおられ、中に入っても良いと仰るので、上がったら、民族衣装を着た写真が飾ってありました。家族の写真、娘の結婚式の写真など。写真の右のお供えはお正月だからでしょう。
「お昼ごちそうしてください」
なぜか車が行ったり来たりしています。食堂を探しているのだけれど、テト休みでどこもやっていないとのこと。
ソンさん言うにはどこかの民家で食べさせてもらおうと。
そのうち、村の中に新築中の家があったので、ソンさんが中にはいっていく。
どうも昼食を出してくれないか交渉したみたい。
左が今住んでいるところ、右が新築中、土台はコンクリのほか竹などで仮?補強。
のんびり待つこと1時間近く、この間運転手のラオさんは厨房にはいってお手伝い。建築中の床にゴザを敷いてくれてレストラン開業。究極の現地ごはん、結構ごちそうで、おまけにとうもろこしで作った自家製の蒸留酒まで出してくれました。食事にはつきもので、この辺の人、女性もよく飲むそうです。そのうち奥方も加わって小宴会、ノリのよい奥さんで、いやー楽しかった。
どこかのテレビのやらせと違います。ガイドのソンさんにしても、日本人客はハノイ近辺ばかりで、ハザンのほうにいくのはすごく久しぶりとのこと、別に顔見知りでなないようですが、気安く声をかけていきます。
ベトナムのとうもろこし酒
いただいたお酒、見たところ透明で水のよう、日本酒やワインより強く、ジンやウォッカより弱い、25%焼酎くらいの感じで、香りがあって少し甘みもある、雰囲気もありますが、結構美味しかった。
ソンさんに聞いたり、あとで調べたりしたところ、北部山岳地帯に住むモン族やダオ族などの少数民族が伝統的に生産しているお酒でルオンゴーと呼ばれるそうです。
茹でたトウモロコシの粒を、湧き水とハーブや野菜・山菜から作られる酵母で発酵させ、蒸留してつくらるのだそうです。
村のお祭り
村の中をすすみます。
地図上ではDong Tam とあるあたりを少し行くと、広場で大勢人が集まっていました。女性や子どもは民族衣装、それもお正月の晴れ着をまとってゲームに興じたり歌を聞いたりしています。ダオ族? 男性は普通の服装をしています。
臨時ファッションショー
また走って、別の家にも押しかけます。もう暗くなっているのに中を見せてくれました。
さらには、服着て見せてという求めに応じて、普段着から着替え、それも2種類着て見せてくれました。
ソンさんに言わせると、自分たちも含め、ベトナム人はみんなこのように、プライバシーを公開するのに全然ためらいはないのだと。
ホームステイ先に到着
今夜の宿はホームステイ先、MUN HOMESTAY。ハザン市から45キロほど離れた標高1000メートルくらいの場所にあるDao 族の村です。一帯はホームステイを受け入れている家が立ち並んでいます。
調べてみると、スイスのNGOがツーリズム導入をサポート、60軒中40軒が民宿をしているのだとか。立派とはいえませんが、コテージとしての設備は整っています。
この家でも御夫婦が忙しく立ち働いていました。行ったときは3組がバーベキューなどしていましたが、1組は西洋人がいましたが、2組はともにベトナムの人と見受けました。
ベッドには蚊帳が設けられています。水田の広がるところですから、夏は蚊が多いのだと思われます。この季節でよかった。
食事は、豚肉、水牛肉、青物野菜、茹で野菜など。写真には写っていませんが、言わなくても例のトウモロコシ酒がペットボトルにいれられて出てきます。 他のグループはバーベキューのようで、寒かったので羨ましかった。
翌朝、コテージからの風景です。右は女主人。ダオ族は黒っぽい服装で女性も黒いズボンをはきます。
今日の行程は下記の地図のとおりです。
右側は宿のあるハザン省Quan Ba郡 Nam Dam付近の拡大図です。
明日は、さらに奥に行きます。棚田の風景が楽しみです。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。
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