(17日目、18日目)
午前中アウシュビッツ博物館を見学したあと、午後にはもう一つの名所、ヴィエリチカ岩塩坑を見物。そして翌日の午前中にクラクフ市内を見物、これで18日間の旅を終え、夕方のポーランド航空便で帰国します。
めずらしく日本人
アウシュビッツ博物館のツアーを終え、オシフェンシム駅にもどったら、若い日本人男女があやかさんを待っていました。名古屋の新婚さんだそうで、なんで新婚旅行でアウシュビッツ?と聞いたら奥様のご提案だとか。あやかさんは、これから二人をご案内するということで、ここでお別れ。日本人旅行者にめったに会わないのに、杉原千畝記念館ですれ違ったばかりなのにまた日本人に遭遇。
このあと、行きと同じではつまらないので列車でなく、目先を変えてバスでクラクフにもどることにしましたのですが、ここでもまた日本人が。
座席の後ろから、もしかして日本の方ですかと声をかけてくる人が。大学を出て就職して2年目、語学に強い有名大学のご出身の女性で、暇みつけては旅をしていると。最近の若者は内向きになっているそうですが、頼もしいことです。これからも頑張って。
クラクフの駅、その都度迷路に迷う
前々日クラクフに到着したときは日もくれていたのですが、昼間見ると全然違った姿の駅です。左の写真は伝統的な姿をみせていますが、実はこの建物は駅舎としてはつかわれていません。夜中についたときはこのあたりからでてきたので、流石にポーランド、中世の都市だと思っていたのですが、現在使われているのはショッピングセンター併設の近代的な建物。
この日、朝、アウシュビッツ訪問のためオシフィエンチムまで乗車したとき、切符を買う必要があったのですが、買う場所がわからない。人に聞いて、窓口をやっとの思いでみつけました。鉄道の窓口というより、ショッピングセンターの一角と言っても良い目立たない場所にありました。
ひさしぶりの日本語おしゃべりを楽しんでいるうちにクラクフに到着、その降ろされた所がちょうど反対側だったこともあり、ワルシャワで間違えたようにまた降車駅を間違えたかと思ってしまいました。またしばらくウロウロです。
そして乗り場は同じビルなのですが別の方向にいったところ。そこから乗車したのですが、走り出すと地上に降り、それはトラム。
文句は言えません。外国人が東京駅に来て、在来線や東北新幹線はJR東日本、東海道新幹線はJR東海、地下鉄乗りたかったら東京メトロ、それぞれ別のところだと言われたら戸惑うでしょうね。駅によっては都営地下鉄もあるし私鉄もあるし、しかも同じ駅名でもかなり離れていたりしていますもんね。
ヴィエリチカ岩塩坑
というわけでトラムにのって終点のヴィエリチカ駅で下車、ちょっと歩いて岩塩坑に到着します。
ここは1044年の創業、世界最古の岩塩坑ということで、ユネスコの世界遺産に登録されています。現在は稼働しておらず観光用の施設になっていますが、深さは地下327メートル、全長300キロにもおよぶのだそうです。
ここでもツアーが組まれ、10名程度の一組ごとにガイドに従って見学していきます。
階段を下り、ひたすら下に降りていきます。洞窟や鍾乳洞とは異なり、通路は整備されており歩くのは楽なのですが、どんどん降りていって大丈夫なのかと思ってしまうほどの深さです。観光用の坑道だけでも3.5キロあるそうで、採掘当時を再現した模型や人形が置かれており、壁や坑道を支えていた木材などには塩乃結晶がついていて光っています。
一番下の方に行くと、聖人の像など様々な彫像がならんでおり礼拝堂まであります。これらは観光用に作ったのではなく、坑夫たちが掘り上げたものだそうです。
今回、アウシュビッツが目的で、これの存在を知らず、ガイドさん(あやかさん)に教わってきたのですが、冷たくない氷の殿堂、壮大で美しく見事なものでした。
シャンデリアも塩製だそうです、感電しないかな。右は下から見上げた所。
最深部には売店のほかレストランまであります。これは観光用にもうけたものでしょう。
食材や廃棄物の搬入出は別の通路があるのでしょう。
ちなみに、ガイドさんに、坑夫たちはトイレどうしていたのか聞いたのですが、答えてくれませんでした。
帰りはまた階段を歩かされるのかと思うと恐怖でしたが、幸い、エレベーターがありました。弱みつつけいって有料というようなアコギなものではありませんでしたが、観光客が多いときはどうするのだろうと思うくらい小さいものでした。
レストラン探しでまたウロウロ
ガイドのあやかさんからヴィエリチカにあるリーゾナブルなレストランを教わっていたのですが、駅前に来たら折しも30分に1台のトラムが発車するとこと。ホテルそばで探せばよいと思わず飛び乗り、終点のクラクフまでは行かず、ホテルの近所とおもわれる1つ手前の駅で下車したのですが、人影が薄くなにもない、小さなショップがあっても閉まっている。
結局、観光施設の集まる中央市場広場を探し当て、歩道に設けられたパラソル村の一角でやっと食事にありつけました。高くてワンパターン、おいしくない北欧とくらべてリーゾナブルでまともな食事をとることができました。探し疲れてお腹が空いていたこともありますが、満足満足、考えてみれば今回の旅行最後の夕食でした。
クラクフの街
17日目の夜から18日目の午前中にかけて市内見物をしました。旧市街はポーランドの京都ともいわれるそうです。アウシュビッツやヴィエリチカの拠点であるだけに、観光客向けの施設やアトラクションで賑わっていました。
右および下は聖マリア聖堂
左は織物会館、このなかが市場になっており土産物なども売られています。
左はタウンホールタワー。右はChurch of the Visitation of the Blessed Virgin Mary(カルメル会砂上の聖母マリア訪問教会)
左は聖ヴィンセント教会、右は聖フロリアン教会
左はChurch of the Secred Heart of Jesusu(イエスの聖心教会)
右は不明ですが、いずれ名のある御方?
左は聖フローリアンの門、右はバルバカン、街や城を守る城壁の一部となる馬蹄形の砦で、ワルシャワにもありました。
中心部を外れたところで市民向けと思われるローカルマーケットがありました。各種野菜、ベリー類、乾物、はちみつ、蜜蝋、海産加工品など品揃えも豊富、豊かでした。いくらペーストと巣入りはちみつ、プロポリス閉めて42PLN(1600円)を買ったのですが、はちみつのパックの蓋がいい加減で、ビニール袋に入れてくれてはいたのですが、中がベトベトになって往生しました。日本品質に馴れきっていたための油断でした。
左はGlobe Houseだそうです。
帰国へ
最後に美しい岩塩坑を見物、ダークツーリズムから頭を切り替え、クラクフを堪能したあと、空港まで、これまた別の鉄道会社の電車で行き、15:30にチェックイン。
プライオリティ・パスを持っていたのでラウンジで軽食、タダなのでワインやハードリカをたっぷりいただきました。
飛行機はクラクフ発18:25、ワルシャワ19:15のポーランド航空便で、ワルシャワトランジット、ワルシャワでも飲ませてもらってワルシャワ・ショパン空港22:50発の直行便に搭乗、これでやれやれ。
ポーランド航空のワルシャワ直行便は安くて便利だけど
ポーランドエアーにはあまり好印象をもっていません。食事が感動的なまずさ、全てパサパサで管理がわるいのでしょう、ワインも同様、しかもすぐに下げに来る。乗る前にアップグレードをすすめてくるのですが、そのサイトが詐欺まがい。エコノミーより少しだけ高い料金を呈示、出来上がり料金かと思ってよくよく見るとどうもそれは追加料金、あやうく騙されるところでした。帰国後にも執拗に広告を送ってきます、わずらわしいけれど営業努力に敬意を表します。
とはいえ、翌日18:35に無事成田到着、お疲れ様でした。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。
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