ラベル

2024/10/16

北欧バルト8カ国一人旅(その1)あらましと事前準備

2024年8月末から9月にかけて、北欧4カ国、バルト3カ国、そしてポーランドの合計8カ国をめぐってきました。

コロナ前に友人たちと、ノルウェーをメインに周辺国をドライブする計画をたてていたのですが、結局予約を全部キャンセルしてしまい、そのリベンジです。今回はアクセスの容易なフィンランドを中心に周辺を2,3カ国めぐるつもりでいたのですが、ついで、ついでで欲張ってしまったこともあり、そしてフライトの利便性など考え、当初考えなかったデンマークやポーランドも加え、8カ国(乗り継ぎのバンコック含めると9カ国)の旅行になってしました。

行程の概要

 

 行程

宿泊地

1日目

(成田発1725タイ航空TG677便 バンコック着2155

(空港/機中)

2日目

(バンコック発110タイ航空950便 コペンハーゲン着740

コペンハーゲン市内観光

コペンハーゲン

3日目

(コペンハーゲン発1240スカンジアビア航空2864便 ベルゲン着14:00

ベルゲン市内観光

ベルゲン(ノルウェー)

4日目

(ベルゲン発830列車 ヴォス着830、ヴォス発942バス グドヴァンゲン着1130 グドヴァンゲン発12:00遊覧船 フラム着14:00 フラム発1615列車 オスロ着2227

終日フィヨルド地方観光

オスロ(ノルウェー)

5日目

オスロ市内観光

オスロ連泊

6日目

(オスロ中央駅発556(列車) ストックホルム中央駅着1117

ストックホルム市内観光

ストックホルム(スウェーデン)

7日目

ストックホルム市内観光

(ストックホルム発1630フェリー  ヘルシンキ着翌1010

船中泊

8日目

(ヘルシンキ着1010

ヘルシンキ市内観光

ヘルシンキ(フィンランド)

9日目

ヘルシンキ周辺の国立公園観光

ヘルシンキ連泊

10日目

ヘルシンキ市内観光

(ヘルシンキ発1930フェリー タリン着2130

タリン(エストニア)

11日目

タリン市内観光

(タリン発16:00バス リガ着2025

リガ(ラトビア)

12日目

リガ市内観光

リガ連泊

13日目

(リガ発9:00ツアーバス バウスカ、ルンダレ、国境、十字架の丘経由 ビリニュス着17:00

ビリニュス(リトアニア)

14日目

ビリニュス市内観光

ビリニュス連泊

15日目

(ビリニュス発1010列車 カウナス着1133

カウナス観光

カウナス(リトアニア)

16日目

(カウナス発9:00バス ワルシャワ着1445

ワルシャワ市内観光

(ワルシャワ中央駅発1948列車 クラクフ中央駅着2227

クラクフ(ポーランド)

17日目

アウシュビッツ収容所跡、ウィエリチカ岩塩坑観光

クラクフ連泊

18日目

クラクフ市内観光

(クラクフ発1825ポーランド航空LO3924便 ワルシャワ着1915

(ワルシャワ発2250ポーランド航空LO79便 成田着翌1835

機中泊

 

(成田着1835

 


事前準備

予約

(1) 全般

・交通、宿、現地ツアーなど、おおよその目処をつけたあと、まず、キャンセルの利く宿、鉄道、ツアー、そして最後にキャンセル・変更のできない航空機の順番に押さえました。

・宿はすべてBookingcom で取りました。宿泊施設側との間で不払いなどのトラブルが有る旨仄聞しましたが、直接関係ないし、そうはいってもシェアの高いところが選択肢も多いし無難と判断しました。Airbnbには、民泊がいくつかありましたが、結果的には施設との条件があわず、使いませんでした。

・フライトは、スカイスキャナーで検索。便を選んだあと、それぞれの取扱代理店ごとの価格が出てくるのですが、倒産などトラブルが怖いので一部の会社は最安でも敬遠、結局、コペンハーゲンまではTipcom、そしてベルゲンまででと帰国便は飛行機会社直(それぞれ、SAS、ポーランド航空)のサイトから予約しました。

トルコ航空で、長時間のトランジットタイムにイスタンブール観光できそうなのもありましたが、日程などが合わず断念、往路はバンコック、帰路はワルシャワからの直行便におちつきました。

価格面では中国系が格安でした。現在燃料価格があがっていることにくわえ、ロシア上空を飛べないという成約のため、多くのキャリアーは、長時間かつ高価格になっているという事情もあり、ロシア上空を飛べる中国系は優位にあるのだと思いますが、中国に立ち寄るリスク(まさかスパイで拘束されることはないでしょうけれど無責任、機嫌損ねると何されるかわからない)を考えてやめました。

(2)鉄道、バス   ブログ記事など参考に、鉄道会社等のサイトから予約しました。

 ・オスロ ー ストックホルム間の鉄道:スウェーデン国鉄
 ・タリン ー リガ間 のバス LUX Express
 ・リトアニア国内の鉄道  LTG LINK(リトアニア鉄道公式サイト)
 ・リトアニア ー ワルシャワ間のバス LUX Express
 ・ワルシャワ ー クラクフ間の鉄道  ポーランド国鉄
 

(3)フェリーは、会社によって港の位置が異なるので、時間帯とともに、宿からのアクセスを考えて選定しました。

・ストックホルムからヘルシンキ(1泊) Viking Line
・ヘルシンキからタリン  FerryScan経由 Tallink Line
  

(4)ツアーでは、下記を利用しました。

・ノルウェー・ナットシェル周遊チケット(44908円)VELTRA経由  (個別に予約したほうが手数料分だけ安いし、いちぶシニア割引がつかえたのですが、面倒なのでこれを利用しました。)
・リガから十字架の丘など経由ヴィリニュスまで Tripadvisor(VIATOR) 経由
アウシュビッツ強制収容所(公式) 100PLN
ビエリチカ岩塩坑(公式)  107PLN

ポーランドにつきましては、ポーランドナビというサイトが随分役に立ちました。旅行案内のみでなくバックグラウンドなども解説してくれてくれ、またチケットの取り方なども書いてあります。日本からポーランドにいかれ現地でガイドをしておられるカスプシュイックあやかさんが運営しているサイトです。アウシュビッツもヴィエリチカ岩塩坑もガイドが義務付けられているのですが、アウシュビッツの英語ガイドは混雑してとりにくいようなので、現地語のツアーに加え彼女のガイドを依頼しました。(PLN670≒27000円、他に、入場券兼現地ツアー料金2人分約8000円)

その他、フィンランドの国立公園ツアーで下記を検討しましたが、一人旅の悲しさ、催行せずなどの理由で利用できず、公共交通機関をつかっての単独行になりました。(結果、苦労したが自由度も高く、経験も積めて多分正解。)

 

荷物、その他

携行荷物

・衣類(着用):帽子 インナー 長袖シャツ ガイドベスト パンツ トレッキングパンツ 靴下 ウォーキングシューズ
・衣類(換え): インナー パンツ 靴下 各2組 長袖シャツ 予備ズボン ポロシャツ長短各1
・防寒、雨具: 傘、防寒も兼ねてレインスーツ ウルトラライトダウン
・洗面具、薬:歯ブラシ シェーバー 常用薬 マイクロファイバータオル マスク バンドエイド ストッパ(下痢止め) 
・虫対策品(蚊、トコジラミ): 虫除け ナフタリン 虫刺され トラベルシーツ ビニール大袋 ナフタリン
・小物: ビーチサンダル メガネ ボールペン 時計 スマホ 充電器 モバイルバッテリー 懐中電灯 ウェットティッシュ サブザック
・洗濯用具: 液体洗剤 ロープ 小型ハンガー 洗濯バサミ
・書類: 「地球の歩き方北欧」「同 バルト三国」 各種チケット 各種予約控 パスポート写し 写真  
・貴重品類: パスポート、財布2つ、クレジットカード3種類、デビットカード、プライオリティーパス(ラウンジ)、 家の鍵
・その他: 世話になった人にわたす日本製のちょっとしたモノ

スカンジナビア航空、ポーランド航空の機内持ち込み制限は8キロでしたが、往路のタイエアーの機内持ち込み制限は7キロ(受託は20kg、身の回りは2キロ)と厳しく、愛用のバッグ、キャビンゼロに加え、重量の嵩むモバイルバッテリー、ガイドブックなどはポケット盛り沢山のガイドベストに格納しました。(結果的にはどのエアラインでも重量チャックはありませんでした。)バッグは36リットルでも収まったのですが、背負って街歩きする局面はあまりなかったので、余裕のある44リットルにしました。多少かさばりましたが何でも放り込めて気楽でした。

現金

デンマークはデンマーク・クローネ、ノルウェーはノルウェークローネ、スウェーデンはスウェーデンクローネ、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニアはユーロ、そしてポーランドはズウォティと、5種類もあります。ユーロは以前の旅行の余りがありましたが、他はキャッシュレスの進んでいる国々だからと、ズウォテイ以外用意せず。正解でした。荷物預かりや公衆トイレを含めすべてカード決済。ユーロをつかったのは、市場で露天のおばあちゃんからベリーを買ったときだけでした。

ズウォティだけ用意したのは、現地ツアーをお願いした「あやか」さんが現金でとのご指定だったのが理由。残金がでましたが市場などで使い切りました。

保険

普段、クレジットカードの付帯保険のみにしていますが、北欧は医療費など物価が高いし、歳考えると現地で病気になる可能性もあるからと家族からの強い申し入れがあり「たびほ」に加入しました。項目ごとに選べるのが良い点で、個人賠償保険、傷害死亡などクレジットカードでカバーされているものはなし、または最低額にして、治療・救護費用に絞り、これを5千万円と、私の分際でそんなに価値のないだろうという高額にしたにもかかわらず12200円と、足掛け19日間と長期の割には比較的リーゾナブルな保険料に抑えられました。

通信

欧州全域対応をうたっている、Holafly のe-SIMを入れていきました。20日間データ無制限、6900円ということでしたが、結果的には使えず不自由しました。定評のある会社のものだと思いますので相性が悪かったのでしょうけれど、サポートが悪く(だって、チャットがすぐタイムオーバーになるし、人が変わっても案件が引き継がれておらず、最初から説明、同じことの繰り返しをさせられる)、サポート側も断念、返金いただきました。

SIMは繋がらないことが多々あり、現地で買って入れてもらい開通を確認してから支払いをするようにしていますが、時間もかかるしSIMの入れ替えが面倒、下手すると紛失するので、e-SIMが良いのですが、私、どうも相性が悪いようで、前回アジアで利用したTrifa でも結構手間取りました。(Trifa のサポートは優秀です。) 

その他、各都市の交通アプリなどをいれていきましたが、SIMが使えなかったため、役立てられませんでした。 

地図については、Google Mapのほか、Mapsme をダウンロード、オンラインマップが使えなかった折、大助かりでした。特にMapsmeはオフラインでも経路検索ができ、便利でした。

その他、各種予約控えなど、紙とは別に、スマホに入れておきました。クラウドが使えなかったので、よかったと思います。

費用

・フライト 257千円(行き98 コペンからベルゲン28 帰り131)
・フェリー  23千円
・その他交通費 94千円 (ベルゲンかオスロまでの周遊ツアー45、リガから十字架の丘経由ビリニュスまでのバスツアー14千円を含む)
・宿泊費 198千円 
・食費      82千円 単価が高かった。節約したし酒は控えたのに。
・その他 71千円 アウシュビッツ36千円(含日本語ガイド28) 保険12

合計 725千円

正味18日間ですから、1日あたり4万円、遠くまで行ったのですから交通費は仕方ないとしても、食費が高い上、宿が安ホテルでも2万円近くするんですから、貧乏旅行なのに随分高くつきました。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。