バンコックに2泊したあと、今日は夕方の列車でマレーシアに向かう予定。前日はBTS沿線を巡ったので、今日はチェックアウトを済ませ荷物を預けた上で、主にMRTをつかって、いくつかの場所を見物し、荷物改修後、鉄道の始発駅に向かいます。
朝食はルンピニ公園で
BTSのアソーク駅を通り抜け隣接のMRTスクンビット駅に行き、ここからルンピニ駅まで乗ります。この公園緑が非常に多く30種類以上の野鳥が生息、池にはオオトカゲがいるという話です。アソーク駅のスタンドにはオニギリが沢山並んでおり、チョット心をひかれました。ツナやたまごはありますが、昆布や梅干しはないようでした。
大通り(ラーマ4世通り)からルンビニ公園はに入ると、静寂の世界。ジョギングをしている人、体操をしている人、近所は高級住宅地なのでしょう、豊かさを感じさせられます。ネットなどでの情報ではここに朝からやっている屋台街があるとのことで、めざしたのですが、2,3軒しか開いていませんでした。この人通りではしかたないですが。食事もかんたんなものしかなかく、海老入りビーフンそばと、肉まんをいただきました。そばには沢山エビがはいっていて、結構おいしかった。135バーツ(600円弱)ですから大満足、オニギリにしないでよかった。
バックパッカーの聖地、カオサン通り
そのあと向かったのは、バックパッカーの集まる安宿街、カオサン通り。残念なことにMRTやBTSの便は悪く、至近駅であるMRTサムヨット駅から1.8キロもあります。バスの便はあるようですが、バスを乗りこなすのはいささか面倒。歩いていきました。
着いたカオサン通りには、大麻(合法)販売店、タトゥー屋、マッサージ店などの店がならんでいましたが、人通りはほとんどありませんでした。ここなんかもコロナで一時、壊滅的な打撃をうけたのでしょうね。今回、閑散としていたのは、朝が早かったせいだと思いますが。
このあと、クロントイ市場に行こうと、バスを検索していたところ、トゥクトゥクから声を掛けられ、サムヨット駅まで100バーツ(400円ちょっと)で良いとのことなので、時間節約のため利用しました。トゥクトゥクは今では浅草の人力車のような存在で、観光客相手の乗り物のようですが、でも乗って良かった。運ちゃんが飛ばす飛ばす、バスや乗用車の間をS字型にくねくね曲がって追い抜く、信号は無視する、Ohカミカゼ!、あっという間に着きました。実に優秀な運転手でした。
クロントイ市場は昔ながら
サムヨット駅から、北方向を戻り、ルンピニの次の駅、クロントイで下車、10分ほど歩くとバンコックの台所、クロントイ市場に到着。
随所が近代化されてしまって、ゴミゴミした屋台なんか壊滅状態のバンコックですが、さすがにクロントイ市場は健在。大昔、来たことがあるかどうか覚えていませんが、ここだけはイメージしていたとおりでした。
訪れた時刻は10時頃ですから、おおかたのお仕事は終わったあとでしょう。
建物は古いし、市場ですからごった返しており、見る人によってはグロテスクなものもありますが、異臭がするわけではなく、よく見ると意外と清潔です。
灯台下暗し、ベンチャキティ森林公園は素晴らしい公園
クロントイ市場は、MRTクロントイ駅と、シリキット女王国際会議場駅とのちょうど中間、そして次の駅がスクンビット駅、ホテルは国際会議場駅寄りなので、面倒くさいからほ2.5キロを歩いて帰ることにしました。
その途中、シリキット女王国際会議場、ベンチャキティ森林公園を通りましたが、この公園、知らなかったけれどステキな公園でした。広さはルンピニ公園とほぼ同等、ルンピニよりもっと大きな池をたたえ、散歩道の脇には熱帯の植物が花をさかせています。
アソークのシッピングモールをじっくり見物
このあと、ホテルのロビーでしばし休憩、荷物を回収して、国鉄のKrung Thep Aphiwat駅にむかいます。
経路は、隣接するBang Sue 駅までスクンビット駅からMRTで向かうのですが、まだ時間がたっぷりあるので、駅にある両替商で残ったバーツをマレーシアリンギに両替、ついで、少し遅い昼食を兼ねて、ショッピングモール「ターミナル21」に行きました。
地下1階、地上6階建て駅直結の近代的なショッピングモールで、21というのは、2011年にできたからで、空港のターミナルをイメージしているそうです。そういうことで、各フロアごとに東京、サンフランシスコ、パリ、ローマなど各都市名が付けられ、その国のイメージに合った内装を施された店舗が並んでいました。
グルメマーケットには驚かされました。食材が豊富、おまけにお惣菜が沢山並んでいて、それも日本同様のお弁当スタイル。この店に中にいたら、日本と見紛います。
国鉄の、Krung Thep Aphiwat駅=Bang Sue駅の壮観
私が22年11月にラオスからバンコクに入ったときは、まだ中華街のそばにあるファランポーン駅が使われていました。それ以前からバンスー中央駅にその機能を移転する計画があり、その時も本来なら移転後の駅を利用するはずだったのですが、これが再三再四延期されたあげく、やっと2023年にクルンテープアピワット駅として本格稼働開始したという経緯があります。
そういうことで、出来立てのほやほや、目下ムダに広い状態、なかはガラガラスカスカです。
旧駅(クルンテープ駅)が横にあります。列車はありませんでしたが、現役です。
駅構内でも長距離列車のエリアでは、大勢の乗客が待っていました。弁当なんかもいろいろ豊富に売られていました。
マレーシア行き列車に乗車
予約した切符は
Krung Thep Aphiwat(Bang Sue) 16:10-(Special Express 45)-8:05(MTime9:05)Padang Besar 2nd class 2号車 upper 848THB=3700円
です。upperとあるのは上段、下の段とさほど料金に差はないのですが、予約したときは、上段がほんの少ししか残っていませんでした。1stクラスはなかったような気がします。
改札口は、無人でQRコードをかざして入構。
大勢の人がそれぞれの荷物を持ってホームに向かいます。西洋人はあまりみかけず、地元の方という感じの人が多いようでした。モスリムも多く、これはマレーシアに帰る?それともタイ南部にお住まい?
こんなに沢山の人が入管に押し寄せたら、かなりの時間がかかり、マレー鉄道に乗り遅れるのではと、ちょっと心配。
列車は、ボ、ボロい。ディーゼル機関車と年季の入った客車です。両側にボックスが並びます。電源は、真ん中辺に、多分掃除機なんかに使う用のものがあるだけ。そして上には扇風機。
感心にも定刻発車、意外と乗り心地よく、最初、おいおい、扇風機かよと思いましたが、幸い、エアコンが寒すぎもせずほどほどに利いてきました。
トイレは古いながらもまずまずキレイで安心しました。東南アジア特有の手動シャレットのほかシャワーもついています。ここでシャワー浴びるひといるのかな。当然あたりは水浸しになるはずですが、水浸しを厭わない。濡れている=ジメジメ不潔 という感覚でなく水浴び文化なのでしょうか。
が、客室のこの窓、どうでしょう。洗うということをしない?
途中、車内販売がまわってきます。大きな袋もったり、まるで行商人。あと、食堂車?の予約をとっている様子の人もいました。面白いものもあるのでしょうけれど、残念ながら言葉がわからない。
下段の人は、年取ったお坊さんでしたが、スマホをしきりにいじって、普通のおじいさん。
18時をまわる頃、ベッドメイキングをしてくれました。
電源がなく、枕元のライトも故障していましたが、寝心地は悪くなく、やっと落ち着きました。残念なのは上段なので窓の外が全く見えないこと。駅で買ったガパオライスの弁当をおいしくいただき、眠りにつきました。途中トイレにも1回しかいかず、よく眠れた。
朝目が覚めたら、相席のスマホお坊さんは知らない間にいなくなっていました。他にも空席ができており、途中駅でも沢山乗り降りがあるようです。
そうこうする間に、朝。7:15、大きな街に着きました。
南部の中心都市、ハートヤイ(ハジャイ)駅のようです。操車場も大きく、廃車両のゴミ捨て場があったりしました。一説によると、風俗の街としても有名なところらしいですが、健全志向の私は下車せずにパス。
ここで15両位あった車両を3両だけに切り離し。何の案内もないまま待たされて7:50ニヤッと機関車を連結、出発。
このあたりになると、パームヤシに加えゴム畑が拡がって、景色はマレーシア。
朝になると、ベッドをたたんでくれました。ほかを見ると、乗客まばら。国境を超える乗客は意外と少ないようです。
国境の町、バダンベサール到着
パタンベサール(タイ側)に到着。なんの放送もありません、少なくとも英語はない。誰も乗り降りしないのでそのまま待っていると、またスタート、少しだけ離れたマレーシア側のパダンべサール駅に30分遅れて到着。大きな遅れでなく、安堵。
エミグレ(出国審査)一番乗りした筈が
とは言え、次のマレー鉄道列車との接続時間は短い。手続きに手間取って予約した便に乗り遅れたら、次の便は満席。各停でいくしかなくなる。
列車停るや否や荷物ひっつかんで出国手続きへ、そこでお尻のポケットに手をやったら、書類を入れたビニール小袋がない。致命的な書類では無いにしてもないと不便。あ、と思って列車に逆戻り。思い当たるのは朝に訪問して腰を下ろしたあの場所。案の定トイレに落ちていました。
そういうことで、はからずも遅れをとりましたが、さほどの混雑はなく、出国は無事通過。
つづいてマレーシア側の入国手続きですが、スマホによる入国カード記入が大変。途中間違えると最初からやりなおし、結構大勢の人が四苦八苦していました。
穂ホテル名を書く欄があり、これはよかったのですが、その州名を書くところでギブアップ、幸いイミグレのお姉さんが親切にやってくれました。
ホテル名はメモしてあったのですが、もっと詳しく事前準備しておくべきでした。
ということで、バンコクとさよならして、余裕をもってマレーシア入り。駅は結構混雑していましたが、あとは列車の到着をまつばかり。
それにしても、バンコクの活気には驚かされました。全体が若い、明日への希望にみちみちている感じ、高度成長期なんですね。
あとは、また次の記事で。
読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。