2023/08/09

東北ホタル旅(4日目)浅虫温泉から三陸を経由して帰宅(2023年7月3日)

ホタル旅最終日、浅虫温泉から帰宅するのですが、折角の4日間フリーパス、真っ直ぐ帰るのは勿体ない。一端帰って、新潟や信州に日帰りすることも考えましたが、ここは景色のよい三陸海岸経由にしました。

1台早い列車に乗れてラッキー、急遽予定変更

当初、久慈、宮古にちょっと寄って盛岡から大宮まで直行するつもりでいました。

浅虫温泉9:45‐(青い森鉄道)‐10:55八戸 (昼食)八戸1224‐(八戸線)‐1409久慈1415‐(三陸鉄道リアス線)‐1549宮古1554‐(山田線)‐1821盛岡1850‐(はやぶさ42号)‐2039大宮

ところが、予定より1台早い列車にのることができたので、リアス線にもっと乗って釜石まで行くことにしました。

浅虫温泉8:15-(青い森鉄道)ー9:26八戸9:29ー(八戸線)ー11:10久慈(弁当購入)ー12:07ー(リアス線宮古経由)‐15:39釜石ー(釜石線)ー新花巻ー(やまびこ68号)‐19:09仙台19:31ー(はやぶさ42号)ー20:39大宮 

それなりの有名温泉なのに浅虫温泉駅は、何の変哲もない駅舎(左)。それに引き換え、八戸線途中駅の陸中夏井駅は、立派な建物、そうとうお金かかっていますよ(右)


八戸線終点の久慈駅では、JRのとなりにある三陸鉄道リアス線の駅にむかい、中にある売店に並んだのですが、名物のうに弁当は売り切れ、蕎麦しかない。駅前は閑散としていて近所には他に、食堂はおろか弁当の買える店もない。観光案内所で聞いて、地下道をくぐった反対側にあるスーパーまでいきました。駅の反対側なのに、こちらのほうがお店が多くて活気があるのが不思議です。

でも、ここで買った「うなぎひつまぶし弁当」確か500円前後の安さでしたが、中味は侮れない、三陸リアス線で車窓の景色を眺めながら相伴しました。

観光路線の例に漏れず、ラッピングなど頑張っています。私には意味不明で嬉しくもありませんがサービス精神に敬意を払います。

途中の景色、昔は海岸沿いを走って、やたらと高い堤防などがなかったので、もっと素晴らしい景色だったのでしょうね。

NHKドラマ「あまちゃん」は今でも人気


途中宮古駅で、宮古止まりの車両と、終点盛まで行く車両の切り離しを行いました。新幹線の盛岡駅で見られる、新青森行はやぶさ号と秋田行こまち号との切り離しがほとんど自動化されていて、面白みがないのと違い、作業している感100%、しかも邪魔な観光客に嫌な顔しない。さすが、観光で生きているローカル線。


新幹線に乗り、古川付近を通貨する時車窓から撮った写真です。夕陽はどんな下手が撮っても絵になる。独りでも楽しい4日間でした。今回の旅行も無事終了です。


読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。

2023/08/08

東北ホタル旅(3日目)米内沢から弘前を経て浅虫温泉へ(2023年7月2日)

早起きして阿仁川散策

7月2日、この日はきのう角館から乗った秋田内陸縦貫鉄道を反対の終点、鷹巣まで乗り、奥羽本線で大館、弘前、青森と乗り継いで、青森から青い森鉄道で浅虫温泉まで行く行程です。

朝の列車が10:16なので、それまで、阿仁川沿いや米内沢の街を散策しました。

阿仁川は、北秋田市と仙北市の境にある椈森に源を発し、八幡平始発の米代川と合流、能代市で日本海に注ぐ川だそうですが、阿仁川と検索すると、鮎釣りの記事ばかりでてきます。お世話になった宿も、阿仁川あゆっこ温泉、阿仁川漁協もすぐそばにあるように、どうも鮎釣りの本丸付近に迷い込んだようです。このあたり川幅は広く、静かに流れていますが、なかなかの景色です。

川沿いでは、ちょうど朝市がたっていました。10日のサイクルで近所の町村をまわっているようでここでは2の市。種や農機具、野菜なども売っていましたが、近所にコメリもあるせいか客はほとんどいませんでした。売る人もスマホ見ていたりして、のんびりしたものです。


宿をチェックアウト、米内沢駅へ

さて、昨日から泊まった宿はこんな感じ。レトロな感じで立派とはいえませんが、このあたりはこれっきゃない。釣り人などを対象として宿のほか、日帰り温泉もやっていますが、おとり鮎や入漁券を売ったり、鮎を養殖するのが本業のようです。養殖しているところを見せてもらいましたが、青森など県外までも稚魚を届けているとのことです。お土産に売っていた鮎の佃煮もここで作られていました。

米内沢はちょっとした町です。コメリもあるし川にも1キロ位の間に3本も橋がかかっています。駅舎はかなり立派。昔はここで列車の入れ替えもおこなわれていたようで、向かいに使われていないホームがあり、「浜辺の歌音楽館 成田為三生誕の地」という大きな看板がかかっていました。昨日は、到着した時、隣の駅まで乗った時とも無人だったので、無人駅かと思っていましたが、簡易委託駅のようで、この日は地元の人でしょう、お姉さんが切符を売っていました。列車が入ってくると、浜辺の歌が流れました。もちろんお姉さんが歌っているのではなく録音ですが。


鷹ノ巣駅

終点鷹巣で、JR奥羽本線鷹ノ巣駅に乗り換え。駅名は微妙に違っていますが、角館と異なってホームは中でつながっています。ここは「牛の一枚皮を使った世界一和大太鼓」としてギネスブックに認定されている大太鼓を始め世界40カ国、140個の太鼓がおかれている「太鼓の博物館」があるそう。時間があれば見るべきでしたが、乗り換え時間が30分しかなく、駅前の佇まいをみただけ。駅前を見る限りでは、人っ子ひとりおらず、もしかしたら世界一寂しいアーケードと?(失礼)
(ついでながら、2023年8月8日付の報道によると、全国最高の38.9℃を記録したとのことでした。秋田県なのに。新しい自慢ができた?)

弘前で、弘前公園に立ち寄り

弘前駅での最短乗り継ぎ時間は80分でしたが、折角なので3時間を確保、弘前城を見に行くことにしました。
駅前は、鷹ノ巣より少しマシな程度の「にぎわい」。桜はないしりんごの季節には早いし、観光の端境期なのでしょうか。

駅前から、100円均一の市内循環バスに乗車、弘前公園に行きました。
緑の多い、良い公園です。折から、弘前城の
内濠を埋立てたり弘前城の曳屋(ひきや)が行われたりなど、大規模なもの
説明によると、「現在、弘前城本丸の石垣が外側に膨らむ「はらみ」がみられ、大地震などが発生した場合、崩落する危険性があると指摘されています。弘前市では平成20年から....天守真下から本丸東面にかけての一部、約100メートルと南面の約10メートルを修理することになりました。」とのことです。
天守が元の位置に戻るのは2025年度の予定だそうで、本当はこういうときこそ見学の価値があるのでしょうけれど、残念ながらそうとは知らず先の予定を組んでしまったので、外側からチラ見だけ。


行ってよかった、弘前ねぷた村


このあと、昼食とろうと、駅の観光案内所でいただいた地図を頼りに調べていたら、バス停から少し離れていますが弘前公園のむかいに弘前ねぷた村というものがある。それなりのレストランはあるだろうということで訪問、折角だからと「ねぷた館」にはいりました。最初知らなかったのですが、行ってみて正解。実物大の大型ねぷた、ねぷた絵、凧、などが展示されており、このほか太鼓・お囃子や津軽三味線の実演、三味線、津軽塗などの資料展示がありました。入場料600円。

帰りに駅にむかうと、駅舎に隣接した場所でねぷたの準備がはじまっていました。今年のねぷたまつりは、1ヶ月後、8月1日から6日とのことです。




浅虫温泉でホタル見物


浅虫温泉から湯の島、津軽半島方面を臨む
弘前から奥羽本線で青森、青森から青い森鉄道とたどって浅虫温泉に17時近く、宿に到着しました。  

今夜の宿は、浅虫温泉ホテル秋田屋。建物は古いですが、お値段控えめ、食事など満足でした。

20時から、ホテルのワゴン車で、浅虫ダムに行き、ホタルを鑑賞。 ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメホタルの3つを見ることができるという触れ込みでしたが、そうはいかず、ゲンジボタルがチラホラあそんでいました。3つがみられるという欲張りな話は長期滞在すればのはなしなのでしょう。

浅虫温泉 ホテル秋田屋 青森市大字浅虫字螢谷293-12  1泊2食11,000円+入湯税



読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。


2023/08/07

東北ホタル旅(2日め) 秋田内陸縦貫鉄道にのって米内沢へ(2023年7月1日)

秋田内陸縦貫鉄道に乗りかえました

米沢から角館に行き、そこから秋田内陸縦貫鉄道に乗りました。この鉄道はもともとの国鉄路線がベースですが、秋田県、北秋田市、仙北市、秋田銀行、北都銀行、東北電力などの地元公的機関が出資する第3セクター、大人の休日倶楽部フリーパス対象外なので、何か損するような気がして今まで行ったことがありませんでした。

JRの角館駅をでて、少しだけ離れたところにある駅舎で乗車券を購入します。のりばはJRの隣で、線路は並んでいます。

2両編成のワンマン気動車が待機していました。外側はラッピングもなく何の変哲もない車両でしたが、車内はワンコ一色。広告を張るスペースは秋田犬の写真でうめつくされ、座席横のテーブルに貼られている路線図の注目ポイントの表示も肉球マークです。

途中ですれ違った列車や車庫にはいっている列車はそれぞれ個性があります。

駅名も、縄文小ケ田駅とか、阿仁マタギ駅とか、聞いただけで行きたくなります。ローカル線の割にはいくつか有人駅もあります。下野4枚目の写真は途中の阿仁合駅、北緯40度線上にあり、秋田内陸縦貫鉄道の本社があるなど中心駅です。巨大な三角屋根が特徴で東北の駅100選に選定されているそうです。このほか温泉を併設している阿仁前田温泉駅なんてユニークな駅もあるようです。


秋田内陸縦貫鉄道に惚れ込みました

角館を出発すると、桧木内(ひのきない)川、阿仁川と川沿いを走ります。やまあいを走るので絶景の連続、主要なところではスピードをおとしてくれます。

トンネルが連続する区間もあったりしますが、ただ、どちらかというと川沿いの平坦部を走るので、里山がつづきます。車窓からなので本当のところはわかりませんが、あまり荒れている感じはなく、豊かな里山という感じです。

そして、素晴らしいなとおもったことは、鉄道会社も、沿線もやる気があるなと思えること。

角館駅、翌日行った反対側の終点鷹巣駅などでの沿線案内も充実、貸し切り車両を設けたり、利き酒列車を走らせたり、観光でやっていこうという意気込みが伝わってきます。車内にフリーWIFIがあるのも高得点。

沿線のところどころに、田んぼアートがあったりして、そんなに規模は大きくないのですが、ワンマンカーの運転士がわざわざコメントし徐行して、楽しませてくれます。

帰宅後調べたら、もちろん赤字路線 2012年より「年間の経常損失を2億円以内に収める」という目標値を立て、収支改善に向けた取り組みを続けています。現在も続いており、直近10年間でみるとほぼ毎年目標をクリアしているようです。こうした、地域そろっての応援が実をむすんでいるのでしょう。また季節を変えて、乗リに行きたくなりました。



今日の目的地、オープンガーデン「森のテラス」にて食事&ホタル鑑賞

ウェザーニュースで東北地方ランキング8位に載っていた「森吉 森のテラス」(北秋田市桂瀬字楢岱22)を目指します。
ここを選んだのは、ホタルもさることながら、26ヘクタールという広大な敷地に、田んぼ、畑、ため池、森を配し、人々に無料開放していること。これってなかなか出来ない素晴らしいことじゃありませんか。

悩んだのは、宿とアクセス、最寄り駅「桂瀬」から徒歩20分、これは良いとして、宿泊施設が付近にないこと。キャンプサイトはあるのですが、まさかね。
電話でお聞きするなどして、お隣の駅、米内沢駅そばにある「阿仁川あゆっこ温泉」に宿をとることにしました。しかも、帰りの足がないので、お送りしますよ、行きも駅まで迎えに行きましょうか、と言ってくださり、迎えは遠慮しましたがこれで目処がたちました。宿に聞いたらタクシーを呼ぶことは可能とのことですが、高いし、本当に来るかわかったものではない。本当に助かりました。

ホテルチェックイン後、米内沢16:52発、桂瀬17:00着の列車に乗って、駅から国道を歩き、目指す「森のテラス」に到着。行ったら、30人くらい集まって演奏会をしていました。(有料だったので入場せず、皆が帰ってから撮った写真です。)
下見を兼ねて少し歩き回ったのですが、木道なんかもしつらえてあって、ほどほどに自然を管理している感じ、ちょっとハイキング気分。

併設のステーキハウス内はなかなか洒落た作りで、窓の外を眺めながら赤石肉ステーキ(300g2500円とグラスワイン(500円)を楽しみ、ホタルのお出ましを待ちました。


期待のホタルは、期待したほどではありませんでしたが、用意してあった箒でつかまえられる程度には飛んでいました。(もちろんその後放ちます)田んぼの中をふわりふわりと、いいものですね。
このあと、声をかけたら、電話に出てくれた山田さんが自分の車で送ってくださいました。オーナーの作庭家,山田茂雄氏と同姓だったので、奥様ですかと伺ったら、そうでなく従業員ですとのことでした。心底ありがたかった。


泊まった宿は、阿仁川あゆっこ温泉、北秋田市米内沢字柳原39-1  ここは鮎釣りの人がよく利用するようです。鮎の養殖、販売も行っています。朝食のみ入湯税こみ7610円
ホタルの時間にあわせるため、夕食はとれませんでしたが、「鮎のフルコース」とか「そばだまこ=キリタンポの一種のようです)」、食べたかったな。

大変満足度の高い一日でした。(あゆっこ温泉については、次の原稿で簡単に続報します)

読んでくださりありがとうございました。普段から健康に気を配られて、機会をみつけ元気に旅行に出られますように。